心も体も開放的になる夏キャンプ。
青空の下、日常のわずらわしさから解放されて過ごすひと時は最高ですね。
そんな夏キャンプですが、実は日本は夏キャンプに不向きなのをご存じでしょうか?
理由は日本が高温多湿なためです。
また、夏は虫の季節でもあります。暑さと虫対策は必須と言えるでしょう。
本記事では、安心して夏キャンプを過ごせるよう暑さと虫の効果的な対策を紹介しています。
効果的な暑さ対策
夏キャンプで、特に気を付けたいのが暑さによる熱中症や脱水症状。水分補給は基本です。
特に小さいお子さん連れの場合、「喉が乾いた」と言われる前に水分補給をさせるよう気を付けましょう。普段よりトイレの数が多い位がちょうど良いです。
水分補給以外にも、効果的な暑さ対策を下記にご紹介します。
夏キャンプは暑さに強い服装で
夏キャンプは気温も高い為、つい薄着をしがち。直射日光から体を守るため、長袖の服装がお勧めです。帽子も忘れないようかぶりましょう。
また、バーベキューや焚火を行う際は火の粉が体に触れて火傷の危険も。こちらも肌を露出しすぎた服装は控えるように気を付けましょう。
夏キャンプは高原がおすすめ!
夏キャンプに向かない日本。おすすめは高原キャンプです。
標高の高い場所であれば、それだけ気温も低く夏の暑さが和らぎます。
平野部では我慢できない暑さでも、標高が高い場所であれば涼しく過ごせます。
ただ、高原キャンプは気温差が激しいのが特徴。
昼は25度前後でも夜は19度前後になることも。上着など防寒具も忘れずに用意しましょう。
高原キャンプを行えない場合は、テントの設置場所を工夫しましょう。
テントを出来るだけ木陰に設置することで、生い茂る葉が日の光を遮ってくれます。可能であれば木の多い林間サイトがベストです。設置場所を変えることで、体感温度も低く感じられます。
色にも注意?テント選びのポイント
テントにも工夫を凝らすことで暑さ対策に繋がります。
テントの色は白がおすすめ。白色は熱を反射する為、テントに熱がこもりにくくすることが出来ます。同様の理由でタープも白色にしましょう。
逆に、黒色は熱がこもり蒸し風呂のような暑さになってしまう場合もあります。白色と黒色では温度差が5度以上も変わるという検証結果も。
更に、テントやテント周辺に打ち水をするのも効果的。気化熱でテント内の温度を下げることが可能です。
また、テント内で銀マットを敷く場合には銀色の面では無く、反対側を表にするようにしましょう。
こうすることで、床面の暑さを和らげることができます。ちなみに冬はそのまま銀色面が上になります。
寝袋も暑い夏は無理に使う必要はありませんので、タオルケットで代用も可です。
あると心強い!体温を下げるアイテム
熱中症になる前の予防として効果的なのが、体の体温を下げる事。濡れタオルで身体をクールダウンさせることも大切です。
特にテント内は熱がこもりやすいので、気づかない間の体温上昇に気を付けましょう。
最近では、屋外で使用できる扇風機・サーキュレーターも販売されています。
バッテリー式やACアダプターと切り替え可能な商品も多く利便性が高いです。
値段も、3,000円~1万円と比較的リーズナブルな価格で購入可能できます。
テント内だけでなく車中泊の場合も利用可能です。
万が一、頭痛や吐き気など熱中症の症状が出た場合は、涼しい場所で寝かせ頭、首、胸を冷やしましょう。
クーラーボックスを使いこなそう
意外と盲点なのがクーラーボックスの正しい使い方。せっかく詰め込んだ食材や飲み物がぬるくなってしまっては夏キャンプの楽しさも半減してしまいます。
クーラーボックスに入れる保冷材は食材を囲むように立てて使うのが基本。
そうすることで、中身に均一に冷気をまわすことができます。
固いものは下に置き、お肉など柔らかい物は上に。さらに上部に保冷剤を置きましょう。
保冷剤代わりに、ペットボトルの水を凍らせておけば、一石二鳥にも。
また、クーラーボックスに入れる食材は運ぶギリギリまで冷蔵庫で冷やしておくとさらに効果的です。
持ってきたクーラーボックスは直置きすると熱がこもります。スタンドに乗せたりシートを敷いて、木陰に置くのも忘れずに。
効果的な虫対策
続いては効果的な虫対策のご紹介です。
夏は虫刺されトラブルも多い季節。基本の虫よけ対策はもちろんのこと、万が一の事態にも備え、対策しておくことが必要です。
夏キャンプで気を付けたいアブとブヨ
最初に、夏キャンプで特に気を付けたい虫を紹介します。
キャンプ場や高原、渓流に多いと言われるアブとブヨ。吸血する虫としても有名です。
特に刺されやすい場所は足の露出部です。夏キャンプで暑いからと言って肌の露出には注意です。長袖長ズボンが無難です。
アブは、ハチに似た外見の虫です。大きさは2cmから3cm程。
人間を刺すのはメスだけですが、刺されると痛みを感じ患部が腫れあがります。その後、刺された場所の肌は固くなります。
ブヨは、体長は2mmから4mm程と、とても小さい虫。見た目はハエのように黒い色をしています。朝と夕方に活発に活動します。刺されると、アブと同じように肌が赤く腫れて痒み・痛みの症状が出ます。
アブとブヨに刺された場合は、傷口を水でよく流しましょう。
痒みが残るようなら市販薬を塗り、症状がひどいようなら病院でお医者さんにみてもらいましょう。
体質によっては大きく腫れあがるケースもあります。
特にお子さんが刺された場合は、患部をよく注意してみてあげてください。
後述している「ポイズンリムーバー」もアブとブヨに刺された場合は有効です。
虫よけシートやスプレーは持続時間も考慮
最近では無香料や肌に優しいタイプなど、種類も多い虫よけシートやスプレー。
つい見落としがちなのが、持続時間です。アース製薬のHPを見ると種類によって持続時間に、3-10時間とかなり開きがあります。
特に乳幼児に使用するシートタイプは、アルコール不使用でお肌に優しい分、持続時間が短いですので持続時間切れに注意しましょう。
爽やかな香りのハッカスプレーもおすすめ。服の上からかけるだけでなく、テントに直接スプレーすることで虫対策にもなります。ちなみにハッカスプレーの継続時間は4-6時間となっています。
テントサイトを守る!虫よけアイテム
人だけでなく、テントサイトを虫から守る事も大切です。
虫よけキャンドルは、虫を寄せ付けないだけでなく香りで心もリラックスできます。暗くなってきてからはライト代わりにも。
キャンプでの虫よけアイテムで、特にお勧めしたいのが、富士錦 パワー森林香。
蚊取り線香よりも強力で虫を寄せ付けません。効果も8時間は持ちますので、就寝時にも十分です。
ケース付きセットも販売されていますので、テント横に立てかけることも可能です。
万が一に備えて!「ポイズンリムーバー」
特に体に侵入した虫の毒を出してくれる「ポイズンリムーバー」は、必須アイテムです。
注射とは逆の仕組みで安全に毒を吸い出してくれます。
ただし、あくまでもこれは初期手当。必要に応じて、病院に行く必要もあります。
保険証やお子様の医療証の準備も忘れないように気を付けましょう。
暑さ・虫対策をして、楽しい夏の思い出を!
以上、いかがでしたでしょうか?
川遊びや海、虫取りなど魅力的な要素が満載の夏キャンプ。
しかし、シーズンを通して病気やケガ、事故が多いのも夏キャンプの特徴です。
楽しい思い出に残るよう暑さ・虫対策は事前準備を怠らずに、万全の状態で臨みましょう!