ソロキャンプをする際、当たり前のように「ソロテント」を思い浮かべる人も多いかと思いますが、実はソロテントよりもとてもおすすめの方法が「タープ泊」です。
ソロキャンプ初心者の人でも「タープ」の存在は知っているはずですが、タープ泊はテントではなくタープのみで泊まるスタイルとなります。
「え?タープだけだとどうやって寝ればいいの?」と不安になる人もいるかもしれません。
しかし、この方法にはいくつかデメリットはあるものの、それ以上にたくさんのメリットを得ることができるのです。
この記事では、そんな「タープ泊」をするメリットとデメリットについて解説していきたいと思います。
タープ泊とは?
タープ泊とは、テントを張らずにタープを張った状態で泊まることです。
タープを使いシェルターを作り、その下で泊まるのです。
一般的には、テントや車に接続するような使い方をイメージする人が多いかと思いますが、タープ泊ではテントも張らず車と接続することもありません。(もちろん、テントや車と接続して過ごす方法もあります)
タープ泊のメリット
それでは、実際にソロキャンプでタープ泊を実践すると、どのようなメリットを得ることができるのかを挙げていきます。
そのメリットを知れば、きっと挑戦したくなるはずですよ。
自然を最大限に感じることができる
キャンプの魅力といえば、やはり「自然を感じることができる」ということですよね。
しかし、テントを設営して中に入ってしまうと自然は感じられず、「テントを楽しむ」といった感覚になってしまいます。
それに対してタープ泊の場合には、張り方にもよりますが、かなり外の状況が確認できる形となりますし、地面も見えた状態で過ごすことになるので自然を最大限に感じることができるのです。
常に視界に自然が入るのでリラックス効果は、通常のテント泊の比ではありません。
人間は元々自然の中で暮らしていて、確かにDNAにそのころの記憶が刻まれているので懐かしさすら感じることでしょう。
自然の香りも感じやすく、入り口から月や夜空を見ることも可能です。
また、朝目が覚めた時に目の前に自然が飛び込んでくるので、自然にどっぷりとつかることができるのです。
仕事やプライベートでいろいろと大変なことがあったとしても、タープ泊のソロキャンプを行えば一気に精神的がリセットできることでしょう。
荷物がかなり少なくなる
ソロキャンプ自体が通常のキャンプと比べると荷物が少なくて済むものですが、タープ泊の場合はさらに荷物は少なくなり、身軽です。
なんといってもテントを持っていかなくていいというのは、かなり大きなメリットです。
タープの他にポールやペグを持っていく必要はありますが、ロープを木に結びつけることも可能なので、多く持っていく必要はないでしょう。
タープ泊であれば、車ではなくバイクでソロキャンプに行くのも苦になりません。
車でソロキャンプに行く人であれば、テントがないことで他の荷物を持っていきやすくなりますよね。
好きなお酒や食材、調理器具などを代わりに持っていけるので、キャンプの楽しみがさらに増えるはずです。
設営と撤収がとにかく楽にできる
キャンプでめんどくさいことといえば、「テントの設営と撤収」ですよね。
ソロキャンプといえども、その2つの作業で30分程度は時間を使うはずです。
「ソロキャンプに行ってリフレッシュしたいけど、設営と撤収がめんどくさいからなー」となかなか踏み切れない人も多いはずです。
しかし、タープ泊であれば、テントよりも設営や撤収が楽なので、気楽にソロキャンプに出掛けることができるのです。
初心者の人であっても、キャンプに行く頻度も上がるので短期間で立派な中級ソロキャンパーになれることでしょう。
自由度が非常に高い
前述した通り、タープ泊はタープ一枚あればOKですし、木に結びつけるなどその設営方法も非常に自由度が高いという特徴があります。
それゆえに、同じキャンプ場であっても、毎回違うソロキャンプを楽しむことが可能なのです。
タープの張り方も、「ステルス張り」や「ダイヤモンド張り」「プラミッド張り」「ツェルト風張り」「シングルドーム」「ビークフライ」など、実に多彩です。
季節や天候によって変えても良いですし、気分によって変えてもOKです。
その自由度の高さは、タープ泊の大きなメリットの1つであると言えるでしょう。
タープ泊には「コット」か「マット」が欠かせない
ここまでの解説で、「タープ泊やってみたいな」と思った人もいるはずです。
しかし、タープ泊をするにあたって一つだけ持っていくべき物があります。
それが「コット」か「マット」です。
タープ泊は、地面に直接寝る形となるので、寝袋だけでは背中が痛くなってしまいます。
コットやマットを使用すれば、快適に寝ることが可能となります。
タープ泊のデメリットも知っておこう
冒頭でも挙げた通り、タープ泊には多くのメリットがある一方で、デメリットもいくつかあります。
そのデメリットもしっかりと理解した上で、タープ泊を行うかどうかを決めるようにしましょう。
雨風に弱い
タープ泊は、とにかく雨風に弱いです。
テントと違って風を遮るものがありませんし、激しい雨が降れば地面も水浸しになってしまう可能性が高いので当然ではあります。
多少風が強くても厚着をすることで対処できますが、朝晩が氷点下まで下がるような真冬のソロキャンプには向かないと言えるかもしれません。
雨に関しては、小ぶりの雨であればタープが防いでくれますし、シェルター内に水溜まりができることもないのでそれほど問題なく過ごせるでしょう。
ただし、山の天気は変わりやすく、予報は雨でないにもかかわらず強めの雨が降ることもあります。
強い雨が降り続いてしまうと、地面がむき出しとなっているタープ泊はなかなか厳しいと言えるでしょう。
虫がシェルター内に進入しやすい
虫が嫌いなソロキャンパーさんにとってはかなり大きなデメリットとなるのが、「虫がシェルター内に進入しやすい」ということです。
タープはテントのように外と別の空間を作るようなものではなく、自然と一体となれる特徴があるので当然ではあります。
秋~冬、そして春先くらいまではそれほど虫も活発ではありませんし数も少ないですが、6月頃から~夏場、秋口まではかなりシェルター内に虫が入ってくることでしょう。
蚊などであれば、虫よけを使うことでかなり防げますが、地面を這うムカデなどの侵入の可能性もあるので、寝る際は特に気を付けたいところです。
まとめ
今回は、「タープ泊」をするメリットとデメリットについて解説してきました。
メリットは以下の4点です。
- 自然を最大限に感じることができる
- 荷物がかなり少なくなる
- 設営と撤収がとにかく楽にできる
- 自由度が非常に高い
デメリットは以下の2点です。
- 雨風に弱い
- 虫がシェルター内に進入しやすい
タープ泊をしたことがない人も、これを機にぜひ試してみてくださいね。
キャンプの幅が広がって、より自分らしい休日が過ごせますように♪