人間の人生の三分の一は睡眠時間ということを皆様はご存知でしょうか?
きっとどこかで聞いたことがあると思います。
そのために人は高い寝具を揃え、ベッドで快適に過ごせるアイテム買い漁り、惰眠を貪りながら人生の三分の一を謳歌しています。
では、キャンプでも同じことをしていますか?
どんなベテランキャンパーであろうと、どれだけ初心者で拙い装備であろうと結局人間は寝ます。笑
テントの中で過ごす家族団欒のひと時。
恋人と愛を語り合って夜を更かすもよし。
あるいはソロキャンパーとして一人静かに穏やかな時を過ごすもいいでしょう。
しかし、全員最後には寝ます。そりゃあもう一網打尽で睡魔に襲われ寝てしまいます。
キャンプとはレジャーではありますが遊ぶということは存外体力を使うものです。
その体力を少しでも回復するために、キャンプという遊びの中でも睡眠というもっとも意識のない時間を快適に過ごすためのアイテム、ネイチャーハイク(Naturehike)のコットについてレビューしていきたいと思います。
また、レビュー記事の動画版も作成しましたので、動画で見たいという方はこちらをどうぞ!
コットとは
結論から簡単に言いますと、コットとは簡易ベッドのことです。結論から言う以外に書くことがないほど簡単なことです。
簡易とはいえベッドといえば少々大げさに聞こえるかもしれませんが、もちろん軽量で組立は簡単です。
つまるところ、担架に足が生えた程度のものを想像していただければと思います。
ただそれだけのものでも驚くほど快適に過ごせます。
一番の利点は冷気、熱気から身を離すことができるということです。
体と地面の間に空気の層を保つということはそれだけで断熱効果があります。
それが一番のメリットではありますがそれだけではありません。
寝るのはもちろん、靴を履いたり座ったりという小さな場面に寄り添う存在です。
これから微に入り細を穿つ表現でネイチャーハイク(Naturehike)のコットの効力を演説していこうと思いますが、その前にひとまず今回紹介するコットのブランド、ネイチャーハイクについて触れておこうと思います。
ネイチャーハイクとは
ネイチャーハイクは2005年に中国で立ち上げられたブランドです。
比較的新しいブランドですので、ネイチャーハイクのユーザーはNaturehikeJAPANというサイトや皆様おなじみの大手通販サイトamazonでの購入が多いようです。
ネイチャーハイクコット仕様、サイズ
ネイチャーハイク(Naturehike)のコットの製品仕様は以下の通りとなります。
本体重量 | 約2.3kg |
耐荷重 | 150kg |
使用時の製品サイズ | 長さ 約190cm×幅 約65cm×高さ ハイ約38cm ロー約17cm |
収納時の製品サイズ | 横 約52cm×幅 約19cm×高さ 約19cm |
セット内容 | セット内容:コット生地×1、レッグフレーム×3、レッグポール(脚)×12、ポール×2 収納袋×1、説明書×1 |
ネイチャーハイクコットの組み立て
次に、組み立ての手順を解説していきます。
コット本体のパーツ類はこちら。
テンションコード式のサイドポール2本を組み立てます。
ベッドクロスの両サイドに先ほどのポールを通します。
次に脚部分の組み立てです。
赤いフレームに脚部分を差し込んでください。
赤いフレームは山なりになっている方が上側になりますので差し間違いにご注意ください。
(筆者には出来上がったパーツが犬にしか見えません。)
脚部分をベッド部分に装着します。
まずレバーのない方(犬のしっぽ側)をベッドクロスにつけます。
それからレバー側(犬の頭側)の溝をポールに引っ掛け、カチッと音が鳴るまでレバーを引きます。
それを3つ装着すれば完成です。
羊を数えるまでもなく快適な睡眠へと誘う!ネイチャーハイクコットが手放せない
お待たせいたしました。
それではこれから実際にネイチャーハイク(Naturehike)のコットを使ってみてどれだけ素晴らしいものだったかを皆様にお伝えしていきます。
尚、素晴らしいだけじゃないということも多少は紹介しますのでご了承ください。
そもそもハイコットが便利
コットといえばベッドですが、ベッドとして使うだけではありません。狭いテントの中での空間の使い方は非常に重要です。特にベッドの下などのデッドスペースは収納に役立ちます。
また、椅子などは外に置かれている方が多いと思いますが、テントの中で椅子のようにして座れるスペースがあるというのは思っているよりも便利です。ないならないで何も思わないようなものでも、あれば意外と使っているものです。
寝がえりだって静かにうてる
安眠妨害の一つに騒音があります。自分の寝返りの音で極楽の夢から呼び戻されるのは嫌ではありませんか? その寝返りの音が他人のものであればなお憎いと思うことでしょう。
ネイチャーハイク(Naturehike)のコットではその点についての心配はありません。
安い商品に目立つ立てつけの悪さからくる、軋むような音は全くと言えるほどありません。
安心して寝返りまくって血流を確保してください。
クロスの張りが丁度いい
クロスの張りについては硬すぎず柔らかすぎずといったところです。
ここは個人の好みが現れるところですが、多くの人が柔らかすぎることを懸念していると思います。
一晩寝た後のクロスでも大きくたわむようなこともなく、しっかりと張られていたのですぐにダメになるようなこともなさそうです。
一晩たっても一切の皴なく張られているようなハイテンションをお好みの方には合わないかもしれませんが、筆者がベッドとして使うには丁度良い塩梅でした。
装備に合わせて2WAYで使える
ネイチャーハイク(Naturehike)のコットはハイでもローでも使えます。
せっかく持ってきた荷物ですからハイで使う方が多いと思いますが、狭い中ではローで使うようにしたほうが便利かもしれませんね。
一人で行くとき、家族で行くとき。
さまざまな用途に合わせてフレキシブルに対応できるのが大きな利点です。
荷物が多い時などはハイで使って下に荷物を入れておくなどもできますね。
お手ごろな価格!!
製品のレベルが高い以上この項目が一番重要になるかもしれません。
皆様がこの記事にたどり着いたということはコットの存在を知ったうえでお探しになった結果だと思います。
そうなればおそらく、以下のHelinoxのコットを一度は目にしたのではないでしょうか?
あえてここまで名前を出しませんでしたのでもう一度言います。Helinoxです。
Helinoxといえば一流ブランドで有名ですが、もちろん価格も一流です。
キャンプへの情熱を遺憾なく発揮するために財布の事情は一切顧みないというブルジョワの方々は一択でHelinoxをご購入されていることでしょう。
筆者はそうではありません。笑
同じような見た目で、価格は半値以下。
これで性能に文句がなければこんなにいい買い物はありません。
一流ブランドのロゴが欲しい気持ちがないわけではありませんが、どうせ寝ているときなどイビキもかけば涎だって垂らします。
それを見られないようにしているうちはブランドロゴだって見られませんよ。
Helinoxと比べて同等レベルにコンパクト
一度名前を出した以上堂々と比べようではありませんか。
コットの長さはHelinox、ネイチャーハイクどちらも190cmです。
幅に関しては3cmほどネイチャーハイクのほうが小さいですが、レッグ込の重さもネイチャーハイクのほうが軽いです。
どちらも機能性は十分に満たし、収納サイズも大きく変わらず。
体感できるほど大きな違いはないように思います。
持ち運びを重視した軽量性に関しては、Helinoxに劣らないものがネイチャーハイクでも手に入れられます。
ネイチャーハイクコットのデメリット
とはいえ、安いものには理由があると思うのが世の常です。
Hlinoxにはないようなデメリットも二つだけ紹介しておきましょう。
かっっっっっったい
ネイチャーハイク(Naturehike)のコットを組み立て始めて脚部分を取り付ける際に誰もが思うことです。
筆者は思うだけに留まらず声に出していました。
びっくりするほど固いので皆様もびっくりする筈です。
壊れはしなかったので安心して全力で向き合ってください。
因みに、二回目以降は少し楽になりました。頑固かと思えばちょっと気を許してくれたようです。
でも、本当に固いので覚悟だけはしておいてください。笑
耐久性に一抹の不安
筆者の使っているネイチャーハイク(Naturehike)のコットはすっかりご機嫌な様子で快適な睡眠へと落としてくれますが、そうではないというレビューもちらほら目にします。
現時点では何の問題もありませんので意気揚々と記事を書いていますが、少し気にはなりますね。
使用する中で何か不具合が起きたら随時追記していきますね。
まとめ
以上、いかがでしたでしょうか。
コットという存在はキャンプギアの中で花形の存在ではありませんし、必要不可欠なものでもありませんが、キャンプ生活を豊かにしてくれます。
一日の終わりが睡眠と言えますし、明日は寝ているうちに始まっているものとも言えます。
キャンプ生活の朝一番に万全な体調を手に入れるために快適な睡眠を実現してみませんか?
これからキャンプを始めるという方にも、コットを使ったことがないというキャンプ経験者の方にも是非一度はテント内でのベッド、ネイチャーハイク(Naturehike)のコットを味わって頂きたいです。