キャンプで寝泊りする際に安心して快適に眠ることができる環境を整えることはとても重要です。
特にキャンプ初心者にとっては、テントやタープ、調理器具周りのアイテムに意識がいきがちで、快適な睡眠確保の為の必要アイテムをお忘れではないでしょうか?
今回はキャンプにて必要なアイテムである寝袋(シュラフ)についてご紹介させて頂きますので、参考にしてみて下さい。
寝袋の必要性
寒い時期には寝袋が必要であるイメージはつきやすいかと思います。当然布団と同じようなものが無ければ寒くて全然寝れないですよね。
キャンプ初心者にとっては、夏は暑いから寝袋なんて必要ないと考えているかもしれませんが、注意が必要です。
なぜならば、山などの避暑地と呼ばれるような場所は、標高が高い場所に多く、標高が高くなっていくと気温は下がっていくからです。
日中は暑く感じるような場所であっても、夜から朝方にかけては気温が10℃前後になることもある為、寒さ対策として寝袋は必須のアイテムと言えるでしょう。
とは言え、キャンプ初心者にとっては、どのような寝袋を購入すべきか迷ってしまうことかと思います。
形、デザイン、使用温度など、様々な選び方があるからです。
以下では実際に寝袋を購入するにあたり、どのようなポイントに気をつけて購入するべきなのかを詳しく解説していきます。
形で選ぶ際のポイント
寝袋の形は大きく分けると、
- 封筒型(レクタングラー型)
- マミー型
2つの二つに分かれます。
以下で順番にご紹介致しますね。
①封筒型(レクタングラー型)
言葉の通り、封筒のように長方形の形をした寝袋です。
布団のようにゆったりとしているので、使い勝手のいい寝袋です。
幅の大きなタイプであれば、お子さんと一緒に寝ることも可能です。
体への密着性が低い為、保温性は落ちますが、ファスナーが付いているので開閉することができ、温度調整も可能で、ひざ掛けとして代用ができることも特徴と言えます。
②マミー型
ミノ虫のような形状の寝袋です。ミイラを意味する「マミー」に由来しており、寝袋に入った姿がミイラ姿のようであることが名前の由来であります。
封筒型に比べて密着性が高いために、保温性が高く、寒い時期には特に最適です。
使用する季節や場所で選ぶ
寝袋には「使用温度目安」と呼ばれる表示が記載されており、季節や場所で選ぶ際の一つの判断基準となる数値です。
記載されている温度+5℃を目安にみてみましょう。冬のシーズンが寒いのは当然ですが、夏であっても標高の高い場所によっては、夜中は寒くなることもあるので、余裕を持った幅の使用温度で選んでみることをオススメします。
仮に、「使用温度目安10℃」と記載されているのであれば、15℃前後の場所で寝袋を使用するというような目安です。
また、〜℃までなら暖かく眠れるという目安の「快適使用温度」と、寒さは感じるが眠ることはできるという「限界温度」の表示も見ておくといいでしょう。
限界温度の目安としては、
夏:5〜10℃
冬:-5℃以下
春・秋:-5〜5℃
また、少し厚手の服を用意したりするなど工夫次第では寒さ対策も可能ですので、上記の説明はあくまで目安として考えて頂けたらと思います。
ダウンと化繊の素材
また、素材で分けると、
- ダウン
- 化学繊維
の2つに分かれます。
①ダウン
ダウンは羽毛である為、フワフワとして軽いことが特徴的です。
ですので、収納や携帯性にも優れたコンパクトなモデルが多いです。
保温性も高く、柔らかくて寝心地がいいことから冬のキャンプにはオススメな素材です。
ただし、ダウンは水濡れに弱いので、テント内の結露などで濡れてしまわないように気をつけましょう。
②化繊
化学繊維は濡れても乾きやすく、耐久性に優れています。
また、比較的低価格な物も多い為、手軽に購入することができます。
ただしダウンに比べると保温性は低く、収納時も嵩張ってしまうものが多いです。
軽量コンパクト性で選ぶポイント
形としては「マミー型」がコンパクトに収納しやすくオススメです。
また素材としては、先にも述べたように、ダウンの方が空気を含んでいる分コンパクトに収納することができます。しかし、化繊に比べるとダウンの方が価格が高くなるので注意です。
化繊は特殊加工を施している為、圧縮することが難しく収納性には優れておりません。
価格目安で選ぶポイント
寝袋は安価なものでれば1000円程度、高価なタイプであれば数万円までと価格の幅が広いです。
キャンプでの快適な睡眠の為のアイテムであるので、あまりにも安価な物では品質の面で心配ですよね。
初心者の方は5,000円〜10,000円前後を相場として検討してみることをオススメします。
また、化繊素材の寝袋は比較的安いのに対し、ダウン素材のタイプは羽毛量が増えたり高品質な羽毛を使用しているため、暖かければ暖かいほど価格が高くなっていきます。
最初は3シーズンモデルがおすすめ
寝袋は大きく分けて、夏用、3シーズン(春〜秋)、冬用、以上の3つのモデルに分けることができます。
夏用が一番コンパクトであり、冬用が分厚くなる為に一番ボリュームがあります。
3シーズン用はちょうどその中間のサイズ感であり、ご自身がキャンプをするであろう時期に合わせて購入を検討してみるといいですね。
また3シーズン用であっても、ファスナーで温度調整をしたり、自前のアウターを着込んで暖かくするなど、工夫次第で夏場や冬場にも使うことは可能です。
ですので、最初に買うなら、幅広く使える3シーズンモデルがおすすめだと言えるでしょう。
登山をする際の寝袋を選ぶポイント
登山をする際は必ず、山の最低気温を調べることを忘れないように気をつけましょう。
その最低気温をカバーできる「快適温度」の寝袋が必要となってきます。
登山をする時期、標高、最低気温は最低限把握してから、気温をカバーできるように寝袋を選ぶことが大切です。
寝袋は基本的に、使用する場所の状況や季節によってどのような種類の寝袋が最適であるかが変わってきますので、安易にただ、「安い」「軽い」と言っただけの理由で購入すると場合によっては眠る際に大変な思いをしてしまいます。
また、登山同様に冬場や寒冷地での寝袋を使用する際は、マミー型のように保温性が高く、密着性の高い寝袋を選ぶことをオススメします。
素材もできる限りダウン素材のものがオススメです。
寝袋の有名ブランド紹介
以下は寝袋を販売しているアウトドア有名ブランドです。
- Colman
- LOGOS
- mont-bell
- NANGA
名前だけでも聞いたことはあるかもしれませんが、順番に紹介していきます。
①Colman
アウトドアでは王道な有名老舗ブランドです。
寝袋だけでなく、テントやキャンプ用品全般にデザインとクオリティの高さがあり、間違いのないブランドと言えるでしょう。
②LOGOS
日本発祥のブランドでもあり、女性向けアウトドアグッズの展開など幅広く、時代のニーズに合ったブランドであります。
知名度だけでなく、高品質で価格も比較的、抑えめである為、初心者にとっては使い勝手にいいブランドです。
③mont-bell
しっかりとした品質を保ちながらも、携帯性、軽量性に優れた商品が多いアウトドアブランドです。
「mont-bell」はフランス語で「美麗な山」を意味していることもあってか、特に登山のアイテムに強いことが特徴的です。
④NANGA
「寒さに挑むブランド」と掲げているように、羽毛の安全性と質にこだわった日本ブランドです。
寝袋のダウンに関しても非常に高品質で安心感のあるブランドと言えます。
以上の4つのブランドは有名でありながらも高品質でもありますので、寝袋を選ぶ際の参考にしてみて下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
キャンプで寝泊まりする際には寝袋が必須です。快適な睡眠が確保できないと次の日が楽しめなくもなってしまいます。
また、快適に睡眠ができることは健康にとっても大事なことですので、気温の変化が激しいアウトドアでは自身の身を守る為にも、快適な睡眠環境を整えましょう。