テントや寝袋を購入したものの、座ったり寝てみると直接地面に触れているような感覚があり、落ち着かないと感じた事はありますでしょうか?
特にキャンプ初心者の方にとっては、寝袋だけ買っておけば大丈夫と思い、キャンプマットの存在すら知らないということもあるでしょう。
今回の記事を参考に、寝袋とキャンプマットは、ほぼセットとして考えて購入の検討をしてみてください。
キャンプマットの必要性
大きく一言で言うと寝心地のいい環境を整える為にキャンプマットは必要となります。
具体的には、
- 断熱効果
- 地面と身体の接触を避ける
以上の2点がポイントです。
①断熱効果
寝袋を敷く際に、下にキャンプマットが無いと冷気や熱気が寝袋に伝わり、快適な睡眠が確保できません。
特に山奥などでのキャンプをする場合、夏場であれば昼寝をする際に熱気が伝わり、本格的な冬場の寒さになると、人体に大きな影響を及ばすことにもなりかねます。
快適な睡眠と自身の身体を守る為にもキャンプマットは必須アイテムなのです。
②地面と身体の接触を避ける
キャンプ場の場所によっては、地面に小石などが多く、キャンプマットなしに寝ると身体に石が当たってしまい、痛くて眠れません。
場合によっては身体に傷がつくほどの怪我をしてしまう危険性もあります。
身体を痛めずに快適な睡眠が確保できるようキャンプマットは重要な役割となります。
キャンプマットの種類
キャンプマットには大きく以下の4種類のタイプに分けることができます。
- ウレタンタイプ
- エアー注入タイプ
- インフレータータイプ
- 銀マット
順番に詳しく解説していきますね。
①ウレタンタイプ
ウレタンマットは比較的、価格が低く手軽に購入できる為、特に初心者にオススメです。
また、断熱性にも優れており、冬場でも活用できることも特徴の一つです。
さらに、広げるだけなのでセッティングが数秒でできることも手軽でいいですよね。設営や撤収の時などに荷物をまとめておくのにも使えます。
デメリットとしては、コンパクトにならないのでかさばってしまうことが挙げられます。
②エアー注入タイプ
エアポンプなどで空気を入れて膨らませて使用するタイプです。
空気での厚みな為に、クッション性に優れています。
また空気を抜くだけでコンパクトにまとめることができるので、収納性にも優れていると言えるでしょう。
一方で、空気を入れる量が多いモデルは、セッティングに少し時間がかかってしまいます。さらに、穴が開いてしまうと使えなくなってしまうので、取り扱いには細心の注意が必要です。
③インフレータータイプ
元から装着されているバルブを回すだけで、ある程度自動的に空気を充填できることが特徴です。
とはいえ、マットの固さなど微調整は自身で空気を吹き込んで行う必要があるので、注意しましょう。
また、エアー注入タイプと同様に、穴が開いてしまうと使えなくなってしまうデメリットがあります。
④銀マット
一番価格が低く、ホームセンターなどでも手軽に購入しやすいことが特徴です。
折りたたみのタイプとロールタイプのものがありますが、折りたたみタイプがオススメです。
デメリットはどちらのタイプでもコンパクトにはならないので嵩張ってしまうこと。
またロールタイプの場合、広げて使用する際に丸みの形が残ってしまい、少々使いづらく感じるかもしれません。
断熱性で選ぶ際のポイント
キャンプマットを使用する際に断熱性の指標となるのが「R値(熱抵抗値)」です。
この数値が高ければ高いほど断熱性が高く、熱を逃しにくいことになります。
目安として、
1.0以上→春・夏
2.1以上→春・夏・秋
3.3以上→冬
5.0以上→厳冬期
以上のように季節に合わせて目安の数値を参考にすると良いでしょう。
軽量コンパクト性で選ぶ際のポイント
キャンプに行く際はどうしても荷物が多く、重たくなってしまいがちです。
勿論、質も重視しながら軽量でコンパクトな物を選ぶことをオススメします。
ソロキャンプやツーリングキャンプの場合は特に持っていくことができる荷物の量に限りがありますので、コンパクトに収納できるインフレーターマットや、エアー注入タイプがオススメです。
軽量なタイプであれば350g前後の重さでいいでしょう。物によっては300g以下のタイプもありますので特にソロキャンプなどにはオススメです。
少し重たい物だと650g以上のタイプもありますが、何kgも重さが変わるという程ではありませんので、収納性を優先しつつも重量も見て購入することが選ぶ際のポイントになります。
コットという選択肢も
キャンプマットに関してご紹介致しましたが、中には地面の冷気がどうしても気になったり、凸凹の地面が身体に合わずに寝れないなんてこともあるかもしれません。
そこで、「コット」と呼ばれる簡易ベッドも検討の幅に入れてみてはいかがでしょうか?
コットは地面と寝袋の間に空間ができますので、冷気や熱気を感じることも少なく、石などが当たって痛い思いはせずに横になることができます。
また、簡易ベッドとしてだけでなく、荷物置きやベンチの役割としても使用することができますので、利便性の高いアイテムです。
近年は軽量化をはかり、さらに安価モデルも多数登場しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はキャンプマットについてご紹介させて頂きました。
快適な睡眠環境を整えることで、よりキャンプを楽しめることができます。
マットにも種類とそれぞれの特徴がありますので、シーズンやスタイルに合わせて、購入してみることをオススメします。
キャンプでも熟睡でき、気持ちのいい朝を迎えることができるよう、是非参考にしてみて下さい。