ペットに対する価値観が近年かなり変化していますよね。
すでに多くの飼い主さんが、「ペット」ではなく「家族」だと捉えているはずです。
家族であるがゆえに、キャンプに遊びに行く際もペットホテルに預けるのではなく、一緒に連れていきたいと考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、初めて愛犬をキャンプ場に連れていくならば「なんとなく」連れて行ってはいけません。
近年ペット連れのキャンパーの迷惑行為が問題になるケースも増えてきているのです。
せっかく愛犬とキャンプに行くなら、自分たちだけでなく周りのキャンパーさん達も楽しく、気持ちの良い時間を過ごしたいですよね。
この記事では、そんな愛犬とキャンプに行く前に知っておくべき「迷惑行為」について解説していきたいと思います。
楽しみ方を間違えて「迷惑行為」になる
普段の生活の中では、犬を連れて行くところは限られていますよね。
自宅周辺で愛犬の散歩をしたり、動物病院やトリミングサロン、ドッグランに行ったりすることもあるでしょう。
しかし同じ場所ばかりでは、新鮮味がないですよね。
そんなときにキャンプはぴったりの場所です。
大自然が目の前に広がるキャンプ場に愛犬と一緒に来ると、わくわくして本当に楽しいものです。
外が大好きな子なら、遊びたい!色んな所のにおいを嗅いでみたい!と喜ぶでしょうし、飼い主さんも愛犬に喜んでもらえて嬉しくなります。
しかし、楽しみ方を間違えて羽目を外し過ぎると「迷惑行為」となってしまうことも。
ここ数年のキャンプブームで、たくさんの人がルールを把握しないままキャンプ場を訪れるようになり、モラルの低いキャンパーさんが目立つようになっています。
たびたびニュースでも度々取り上げられていますよね。
愛犬を連れてはしゃぎすぎてしまうと、自分たちがそういった「モラルのないキャンパー」となってしまうので注意が必要です。
犬を連れてキャンプに行く前に知っておくべき「迷惑行為」
初めて愛犬をキャンプに連れていく飼い主さんの場合、「この行為が迷惑行為になるとは思わなかった」というものもあるかもしれません。
そうならないためにも、「どんな行為が迷惑行為となるのか」を事前にしっかりと知っておく必要があると言えます。
それでは、実際にキャンプ場で迷惑となってしまう行為をいくつか挙げていきましょう。
ペット入場禁止エリアへの侵入
「犬を連れていけるキャンプ場」の場合、すべてのエリアで犬を歩かせてOKといった先入観を持っている方もいるかもしれません。
しかし、実はペット可のキャンプ場でも「ペット入場禁止エリア」を設けている所もあるのです。
大抵はチェックイン時にスタッフから説明がありますし、現地にも「ここから先ペット不可」といった立て看板があるのですが、そういった注意喚起がHPにしか記載されていない場合などがあります。
できる限りリサーチしてからキャンプ場に行くことをおすすめします。
また、禁止されているエリアと知っていても「ちょっとくらいならば大丈夫だろう」と思ってしまったり、「小型犬だから少しくらいいいでしょ」といった考えで侵入してしまう飼い主さんもいます。
キャンプ場にいるすべての人が犬好きというわけではありませんし、犬アレルギーの人もいます。
利用規約に書かれていなくても、炊事棟やトイレなども衛生的に配慮して連れて行かないようにしましょう。
入場禁止になっているならば必ずその理由があるものなので、きちんと定められたエリアで愛犬と楽しむという「常識」を徹底するようにしましょう。
ノーリードで愛犬を遊ばせてしまう
大自然が目の前に広がっていると、「愛犬にノーリードで走り回らせたいな」という思いが浮かんできてしまうかもしれません。
しかし、基本的にキャンプ場では「ノーリード禁止」なので、絶対にリードを付けるようにしましょう。
他のキャンパーさんが少ない冬の季節などに、「大丈夫だろう」と思いノーリードで犬を遊ばせてしまう飼い主さんが実際にいますが、これは絶対にNGです。
愛犬が暴走してしまい、他のキャンパーさんや犬に吠えたり、時には噛んでしまう可能性もあるのです。
他にも、迷子になってしまえば、キャンプ場を管理している方々にも迷惑をかけることに。
また、「リードを付けていればいいんでしょ」という考えから、5メートル以上の長いロングリードを使用してキャンプ場を散歩させる飼い主さんもいます。
しかし、あまりに長いリードは飼い主さんがコントロールできない可能性もありますし、他のキャンパーさんに恐怖を感じさせてしまう可能性もあるので、おすすめできません。
キャンプ場によってはロングリードを禁止しているところもあるので、HP等で確認しておきましょう。
各区画が完全に柵で囲われているサイトやノーリードOKのサイトであれば、リードを外して愛犬を遊ばせても問題ありません。
思い切り遊ばせたいという人は、そういったサイトのあるキャンプ場を見つけましょう。
排泄処理をしない
住宅街でも稀に犬のウンチやおしっこの処理をしない飼い主さんがいますが、キャンプ場ではその割合が高まります。
なぜならば、「自然の中だから大丈夫でしょ」という価値観を持っているからです。
しかし、「キャンプ場は自然の中にある公共施設」であり、多くの人が長時間過ごす場所でもあります。
自宅周辺を散歩するように、排泄処理をしっかりと行う必要があるのです。
ウンチは臭わない袋などを持っていき、回収しましょう。
キャンプ場によっては燃えるゴミとして処理してくれますが、基本は持ち帰るものと考えましょう。
またウンチの処理だけでなく、オシッコの場合もしっかりと処理しなければなりません。
「キャンプ場内で自由にオシッコをさせること」は実はNG行為です。
次に利用するキャンパーさん達が気持ちよく過ごせるように、サイト内や川辺、人の行き来が多い場所などは避けましょう。
他にも、もし自分が犬を飼っていなかったらどこで排泄されたら嫌なのかを考えて過ごすことも大切です。
外で排泄してしまった場合は、ペットシーツで吸収したり、水を流すなどして処理するようにしましょう。
テント内に持参したペットシーツを敷いたり、マナーベルトやおむつを履かせるのも良いでしょう。
愛犬をコントロールできない
キャンプ場という大自然に犬がやってくると、大抵はテンションが上がり普段よりも活発に動き回ります。
中には興奮しすぎて吠えてしまう子もいます。
しかし、問題となるのは犬がテンション上がってしまうことではなく、「飼い主さんが愛犬をコントロールできないこと」なのです。
たとえ愛犬が吠えてしまったとしても、お座りをさせるなどして落ち着かせることが飼い主さんには求められます。
普段から練習をしていないと吠え続けてしまい、周りのキャンパーさんたちに迷惑になってしまいます。
それゆえに、キャンプ場に愛犬を連れていくことが決まったならば、コントロールする練習をしておきましょう。
そのことでより一層愛犬との絆が深まるかもしれませんよ。
犬の抜け毛が飛んでいく
犬には「換毛期(毛が生え変わる時期)」があります。
時期的には、春と秋になりますが、この季節になると犬種によっては「常に毛が周囲に舞っている」というくらいに抜け毛が発生します。
毛量の多い犬であれば、周囲のサイトに抜けた毛が飛んで行ってしまうこともあります。
吠えるなどといったように直接的に危害を加えているわけではないので、飼い主さんも気が付かないケースが多いのですが、アレルギーを持つ人には重大な問題です。
換毛期に愛犬を連れてキャンプ場に行く際には、必ず事前に入念なブラッシングしたり、服を購入するなどして事前に対処しましょう。
まとめ
今回は、犬を連れてキャンプに行く前に知っておくべき「迷惑行為」について解説してきました。
- ペット入場禁止エリアへの侵入
- ノーリードで愛犬を遊ばせてしまう
- 排泄処理をしない
- 愛犬をコントロールできない
- 犬の抜け毛が飛んでいく
いかがでしたでしょうか?
これらのことを意識し、ルールを守って愛犬と最高の思い出を作りましょう!