キャンプブームによって、新たにキャンプを楽しむ人も増えてきていますよね。
犬を飼っている人であれば、「愛犬をキャンプに連れて行きたい」と思うのも自然な考えでしょう。
しかし、何も考えずに愛犬を連れて行ってしまうと、人も犬もストレスを溜める結果となってしまう可能性は大きいと言えます。
犬を連れていくならば、「キャンプ中に犬をどのように過ごさせるか?」といったこともしっかりと決めておくべきです。
上手に過ごさせることができれば、人間も犬も幸せな気持ちで過ごすことができるはずです。
この記事では、そんな「キャンプ中の愛犬の過ごし方」について解説していきたいと思います。
キャンプに犬を連れていった際の失敗例
キャンプに愛犬を連れて行った際、「こんなことなら連れて行かなければ良かった」と後悔するケースも意外と多いものです。
それでは、具体的になぜ後悔してしまったのか、その失敗例を挙げてみましょう。
繋いでいたリードが外れて周囲のキャンパーに迷惑をかけてしまった
ペグやキャンプ場の木にリードを結んでいたが、途中で外れてしまい周囲のキャンパーのエリアに進入して行ってしまったというケースもあります。
キャンプ場には犬好きな人だけがいるわけではなく、犬が苦手なキャンパーさんもいるので、絶対にリードが外れないようにしなければなりません。
キャンプ飯を食べられてしまった
キャンプといえば、バーベキューを始め美味しいキャンプ飯を楽しむのが定番ですよね。
最近では、キャンプギアを低くする「ロースタイルキャンプ」が流行っているため、ふとした時に犬がキャンプ飯を食べてしまうといったケースもあります。
はしゃぎすぎてその後しんどそうになる
愛犬を連れてのキャンプは、飼い主さんもテンションが上がりますよね。
特にドッグラン付きのキャンプ場の場合、思う存分愛犬を走り回らせ、最高の時間を過ごせます。
しかし、あまりにもはしゃぎすぎて、その後愛犬がしんどくなってしまうケースもあるのです。
犬もいつもとは違った場所でテンションが上がってしまうため、つい無理してしまいます。
7歳以上の犬は立派な「老犬」なので、無理をすると体調を崩してしまう可能性があります。
飼い主さんがしっかりと体力面もコントロールしてあげることが大切です。
寒くてずっと丸まって寝ている
キャンプ場は、屋外なので気温が低くなります。
特に山でのキャンプは、季節によってはかなり寒く、朝晩は氷点下になるケースもあります。
「犬は寒いのが得意だから」といった安易な考えで防寒対策をせずにキャンプに行ってしまったため、愛犬がずっと寒そうに丸まって寝ているといった事態になってしまうこともあります。
テントの外に置いてきぼり
キャンプでは、夕方以降はキャンプ飯や焚火などを楽しむためにテント周辺にいる時間が長くなりますが、日中は積極的にアクティビティを楽しむ人も多いでしょう。
釣りやカヌー、カヤック、サイクリング、散策、川遊び、写真、アスレチック、キャンプ場のイベントへの参加など、楽しいことがたくさんあります。
しかし、あまりにも楽しみ過ぎて、愛犬をテント周辺に置いてきぼりにしてしまうといったケースもあります。
キャンプ中の愛犬の過ごし方
前述したようなキャンプでは、愛犬と幸せに過ごすことができませんよね。
せっかく愛犬を連れて行くのですから、人も犬も幸せな気持ちとなるように、しっかりと計画を立ててからキャンプに向かうべきです。
具体的な愛犬との過ごし方を挙げていきましょう。
キャンプ場に着いたら、まず散歩へ
キャンプ場に着くと人もテンションが上がってしまい、テントの設営をすぐに始めてしまいがちですが、必ずその前に愛犬の散歩をしましょう。
犬は初めての場所に来たことで警戒心が強くなっています。
まずは信頼する飼い主さんと一緒に周囲を散歩することで場所に慣れさせます。
このワンステップを踏むだけでも、愛犬を連れたキャンプが楽しめるようになるはずです。
テントの設営後は愛犬を存分に遊ばせる
テントの設営をする際は、「ドッグアンカー」や「ロングリード」を使ってしっかりと愛犬を繋いでおきます。
すでに散歩をしているので、比較的犬も落ち着いているはずです。
テントの設営に15分~20分程度掛かるかと思いますが、その後は愛犬との時間を設けましょう。
ドッグランがあれば存分に走らせてあげたり、ない場合でも飼い主さんがたくさん遊んであげたりして一緒に楽しみましょう。
また写真や動画を撮影して、思い出を残すのもいいですね。
注意点は「遊ばせすぎないこと」です。
疲れさせ過ぎてしまうと、体調不良に陥ってしまう可能性もあるので、ほどほどにしておきましょう。
アクティビティ時には、誰か1人はテントに残る
夕方までの時間は、人間もアクティブに動き回りたいと考える人も多いはずです。
しかし、愛犬をテント周辺に置いてきぼりにしてはいけません。
家族やグループの誰か1人でもテントに残り、愛犬と一緒にくつろぐ時間を作りましょう。
複数人がいれば、「自分はのんびりしたいから」といったタイプの人が1人はいるものです。
もしも全員がアクティブに遊び回りたいのであれば、途中で交代しながら遊ぶようにするとよいかもしれません。
リードは付けたまま、犬が届かない場所で調理や食事をする
テント周辺で犬を放してしまうと、キャンプ飯を食べたり、調理器具などで怪我をしてしまったりするので、必ずリードは繋いでおきましょう。
また、繋いであってもロングリード過ぎると調理や食事をする場所まで来てしまうので、しっかりとリードの長さを調整するべきです。
この時あまりにリードが短か過ぎても、飼い主との距離が遠くて寂しくなってしまうので、「キャンプ飯には届かないが人間が頭を撫でられる距離」など試行錯誤して設定すると良いでしょう。
クッションなどを利用して、寒さ対策を講じる
夜になればテントで一緒に過ごすことになり、愛犬も安心して過ごすことができますが、問題となるのが「寒さ」です。
秋から冬、そして春先までの季節の場合は、日が落ちてから朝方までかなり気温が下がります。
それゆえに、温かいクッションやタオル、ブランケットを利用して温かく過ごせるようにしてあげてください。
他にも、周囲に陣幕を張るだけでも風邪を防げて寒さが和らぎます。
また、洋服を着せたり、保温グッズを利用するなどして、寒さを和らげてあげるのもおすすめです。
寝るときに一緒に寝てあげると、飼い主さんの温かさを感じながら寝ることができるので、犬も安心して眠りにつくことができることでしょう。
まとめ
今回は、「キャンプ中の愛犬の過ごし方」について解説してきました。
- キャンプ場に着いたら、まずは愛犬をお散歩させる
- テントの設営後は愛犬を存分に遊ばせる
- アクティビティ時には、誰かしらがテントに残ってあげる
- リードは付けたままで、犬が届かない場所で調理や食事をする
- クッションなどを利用して、寒さ対策を講じる
キャンプは人も楽しくなってしまい、つい愛犬のことを二の次に考えてしまいがちです。
しかし連れて行ったからには、愛犬の安全や快適さを優先して行動しましょう。
キャンプが人にとっても、犬にとっても楽しい幸せな時間となりますように!