キャンプに愛犬を連れていく際、ドッグアンカーとロングリードは必須のアイテムと言ってもいいと思います。
しかし、リードが愛犬や飼い主たちの足に絡まったり、物に引っかかったりなど、多少ストレスを感じてしまうこともあったりします。
そんな時におすすめなのが、「フェンスを設置してその中に愛犬を入れておく」という選択肢です。
愛犬も飼い主たちもとても快適に過ごせるので、かなりおすすめです。
この記事では、そんな「キャンプ場でフェンスを活用し愛犬を快適に過ごさせるという選択肢」について解説していきたいと思います。
サイト内にはリードが絡まるポイントが多数
テントを設営したら、テーブルやチェアーなどのキャンプギアやクレート、犬用コットなどを置いて、愛犬と過ごしやすいよう工夫してレイアウトしていきますよね。
多くの飼い主さんは「なるべく近くで過ごしたい」と思いで、愛犬が近くに来れるようにドッグアンカーを設置するのではないでしょうか。
しかし、ドッグアンカーにロングリードを付けてテント周辺を愛犬が歩き回ると、100%に近い確率で何かしらにリードが絡まってしまいます。
時にはテーブルの脚、時にはチェアーの脚に絡まり、愛犬が身動きが取れなくなってしまうケースもあります。
また、飼い主さんがリードにつまずいてしまうことも。
何も持っていないときは特に大きな問題とはなりませんが、バーベキューやキャンプ飯を作る際に食材や調理道具を持ちながら歩いている際にリードがつまずくと、転倒など怪我のリスクが高まってしいまいます。
また、飼い主さんたちが日中にアクティビティを楽しむためにテントを離れた際に愛犬のリードが絡まり、身動きが取れなくなってしまうといったリスクもあります。
人がいなくなったときに身動きが取れないとなると、危険が伴う事態にもなりかねないため要注意です。
テント周辺はリードが絡まるポイントがたくさんあるので、ドッグアンカーとロングリードだけで快適に過ごせないケースも案外多いのです。
事故が起きなかったとしても、単純に何度もリードが絡まったりしていると、愛犬も飼い主さんたちもストレスを感じてしまいますよね。
フェンスを活用するだけでグッと快適さがUP
テントの開口部にフェンスを設置するだけで、愛犬を連れてのキャンプがかなり快適になります。
テントの出入り口のある面の右端から左端に半円を描くように、ジョイント型のフェンスを並べ固定すると、小さなドッグランのようになります。
このときに、隙間を空けないように設定し、ジョイント部分で弱いところはないか十分にチェックしましょう。
大きさによって多くのフェンスが必要となりますが、快適に過ごすために持っておくのも良いのではないでしょうか。
こうすることで、愛犬はフェンス内をノーリードで過ごすことができます。
フェンスがあるので他のキャンパーさんの所に行ってしまうこともありませんし、テーブルの脚にリードが絡まったり、つまずいたりすることもありません。
何より、フェンス内を自由に駆け回れるため、愛犬が楽しく過ごすことができることでしょう。
フェンス活用に向いていない子
フェンスを活用すると自由度が高く、開放的に過ごせておすすめなのですが、残念ながらこの方法が向いていない子もいます。
次にいくつか挙げてみます。
- 脱走したがる
- 力が強く、外に出たがる
- 跳躍力があり、外に出たがる
フェンスから外に出たがる子は少しの隙間を見つけて、脱走してしまいます。
隙間がなくても力が強い子は、すぐにフェンスを壊してしまうでしょう。
またフェンスの高さには限りがあるので、跳躍力があって、外に出ていきたい子は簡単に飛び越えてしまいます。
そういった子はフェンスを利用するのではなく、その他の方法に切り替えましょう。
力が強くても、跳躍力があっても、フェンス内で一緒に過ごせる子はいます。
飼い主さんがそれぞれ、自分の愛犬にはどんな過ごし方が向いているのかを考えて実践してあげましょう。
キャンプ用のフェンスはどのようなものが良い?
実際に愛犬用のフェンスを選ぶ際には、どのようなものが良いのか悩んでしまいますよね。
旅行やアウトドア用の犬専用サークルも多数販売されていますが、基本的には「ジョイント式」のサークルを購入すればOKです。
8パネルで2~3万円するようなオシャレなブランドのフェンスもありますが、ホームセンターなどで販売している安価なフェンスでも十分です。
1つ1つが大きすぎると、広さをカスタマイズできないので、大きめのフェンスにプラスして幅の狭いフェンスも組み合わせるようにしましょう。
こうすることで、フェンスの形状を自由自在に変えることができるので、キャンプのスタイルに合わせてフェンスも組み合わせることができます。
愛犬が絶対に飛び越えられないような高さのフェンスにする
フェンスを購入する際は、「高さ」に注意しましょう。
犬種によってはとても運動能力が高く、低めのフェンスだと飛び越えてしまう可能性もあるからです。
飼い主さんであれば、愛犬がどの程度の高さまでジャンプできるかを把握しているはずです。
念のために想定よりも若干高めのフェンスを購入するようにしましょう。
心配性の飼い主さんは、必要以上に高めのフェンスにしてしまいますが、そうすると今度は飼い主さんたちが移動する際にまたぎにくくなりストレスを感じてしまいます。
飛び越えられない範囲で過ごしやすい高さに設定するのがベストだと言えるでしょう。
季節によって快適に過ごせる工夫をする
犬用のフェンスを設置することで、リードなしで愛犬がくつろぐことができますが、季節によって注意しなければならないことがあります。
それが「暑さや寒さ、風」などへの対策です。
夏はフェンスに布などをかぶせ日陰を作る
例えば夏は、日差しが強く、気温もかなり高くなりますが、犬は体温調節が苦手なのでそのことを頭に入れながら環境を整えてあげる必要があるのです。
犬は肉球に汗をかいたり、口で呼吸(パンティング)したりすることでしか体温調節ができないため、油断すると熱中症になってしまう可能性があります。
格子状のフェンスの場合、日陰になる部分が少ないので、愛犬が日差しをもろに受けて過ごす時間が多くなってしまいます。
そこで、フェンス自体に布などをかぶせ、日陰ができるように工夫をします。
時間帯によって太陽の位置は変わるので、しっかりと角度を計算しながら、布をかぶせる位置を変えてあげましょう。
場合によってはフェンスだけでなく、タープやタープの紐などに布を結び付けて日陰を作るようにしましょう。
小型の扇風機を愛犬用に用意する、というのもおすすめです。
冬はクッションやヒーターなどで寒さ対策
人間より寒さに強い犬種は多くいるのですが、温度管理されて環境の整った室内で暮らす子の多い今、気温の変化に対応できる子は多くないのではないでしょうか。
愛犬が寒さに弱い犬種や子犬、老犬の場合は、特に注意が必要です。
冬のキャンプは寒さが厳しいので、犬の防寒対策はしっかりしておきたいところです。
フェンスは風のほとんどを通してしまうため、寒さ対策としては明らかに不十分です。
陣幕を風上に置いたり、フェンス自体に布をかぶせて風を通さないようにするなどの工夫が必要だと言えるでしょう。
また、愛犬が温まれるように厚手のクッションをフェンス内に置いてあげるのも良いでしょう。
また、電源が使えるサイトならば、小型のヒーターを使用して温めてあげるのもおすすめです。
近年では、比較的安価で「ポータブル電源」も販売しています。
一定以上の電圧を使えるポータブル電源をキャンプに持っていければ、電源のないキャンプ場でもヒーターなどが使えるようになるので、愛犬を快適に過ごさせることが可能となります。
他には、犬用のあたたかい服を着せてあげることも良いでしょう。
防寒ダウンや、撥水加工のものなど、さまざまなものが販売されています。
ノーリード禁止のキャンプ場もある
キャンプ場の中には禁止事項の中に”ノーリード”と記載されています。
その場合はフェンスで囲ったとしても、リードを外して過ごすことはやめましょう。
場所を管理している方や他のキャンパーさんの迷惑にならないように、ルールは守って愛犬とのキャンプを楽しみましょう。
まとめ
今回は、「キャンプ場でフェンスを活用!愛犬と快適に過ごす方法」について解説してきました。
キャンプに愛犬を連れて行くとなると、ドッグアンカーとロングリードが思い浮かぶかと思いますが、フェンスを活用すると愛犬も飼い主さんたちも、より快適に過ごすことが可能となります。
テーブルやチェアーなどにリードが絡まって身動きが取れなくなることも、飼い主さんがリードにつまずくこともなくなるからです。
フェンスは愛犬が飛び越えられない程度の高さのものを、ジョイント式のものを用意しましょう。
テントの出入り口の面の右端から左端に向かって、半円を描くように並べると小さなドッグランのようになります!
しかし、次のことには十分注意しましょう。
- 脱走したがる子や力強かったり跳躍力がある子で外に出たい子などは向いていない
- 隙間や固定が弱いところがないようにチェックすることを忘れない
- 季節に合わせて日陰を作ったり、防寒対策を忘れない
- ノーリード禁止のキャンプ場では、リードは外さない
飼い主さんがそれぞれに合った方法を選択することで、より一層愛犬とのキャンプが楽しくなるはずです。
その方法の一つとして、フェンスを活用する方法をご紹介しました♪