「愛犬をキャンプに連れていきたい」そんな思いを持っている飼い主さんは多いはず。
近年ではキャンプに関するあらゆる情報をネットから手に入れることができますし、快適に過ごすためのグッズが数多く販売されているので、ぜひチャレンジしてみてください。
しかし準備不足のまま出発してしまうと、飼い主さん本人や愛犬がストレスを感じてしまったり、トラブルに巻き込まれたりすることもあります。
そうならないためにも「事前にしっかりと準備すること」が重要です。
この記事では、そんな「愛犬と初めてキャンプに行くときの準備と工夫」について解説していきたいと思います。
愛犬とのキャンプに必要な物
愛犬をキャンプ場に連れていくならば、事前にしっかりと持っていくべき物を準備する必要があります。
一般的なキャンプ用品であれば、キャンプ場や周辺のお店で手に入れることができるかもしれませんが、ペット用品となると当日入手しにくいものが多いので、忘れずに準備して持って行くようにしましょう。
それでは、最低限持っていくべき物を挙げていきます。
首輪とリード、ドッグアンカーなど
基本的にキャンプ場ではリードが必須となります。
ロングリード禁止の場所など細かく指定がある場所もあるので、確認してから行くようにしましょう。
また、キャンプ場でとても役に立つのがドッグアンカーです。
他にもフェンスを活用する方法もあるので、使いやすい方を用意しましょう。
テント周辺で広範囲に動き回れるようになるので、愛犬も快適に過ごせるはずです。
ハンディーシャワーやウンチ袋、ペットシーツなど
日々の散歩でもそうですが、キャンプ場でのマナーとして必ず排泄物の処理をしましょう。
おしっこは水で流し、ウンチは袋に入れます。
ペットボトルの口に付けるハンディーシャワー(給水もできる)やウンチがにおわない袋等を用意しておきましょう。
キャンプ場によってはウンチの入った袋を処理してくれるところもあるので、利用規約などを確認してください。
テントの中や近くにトイレを設置する場合は、トイレのトレーやペットシーツ、必要な場合は消臭スプレーなども持っていきましょう。
いつも使用している食器とフード、おやつ
いつもと違うものを慣れていない場所で使用することが、ストレスとなる場合があります。
もちろん全く問題ない子もいるのですが、敏感な子はご飯が食べられず体調不良につながることもあるので、そういったこともあるんだと意識して気をつけてあげてくださいね。
ドッグフードやおやつはもちろん、それを入れる器も普段使用している物を持っていくと安心です。
犬用の服や防寒具
キャンプは、日中は気温が上がりますが、夕方から翌朝まではかなり気温が下がります。
特に秋から春先までは、朝晩かなり冷えます。
犬用の服を持っていき、夕方になったら着せてあげるなど、愛犬の犬種や年齢に合った防寒対策をしっかりと取りましょう。
場合によっては、電気カーペットや湯たんぽなどを持っていくのも良いかもしれません。
ウェットティッシュや犬用のタオル
キャンプ場は自然が広がっていますので、愛犬を散歩させたりドッグランで遊ばせると、かなり体や足が汚れます。
そういった時のために、ウェットティッシュやタオル等を持っていくと良いでしょう。
そうすればテントの中で一緒に過ごしても汚れることはありません。
特に川遊びをさせる時などは、体を拭けるように大きめのタオルを忘れずに用意しましょう。
超吸水のタオルなど様々な種類があるので、愛犬の毛量に合わせたものを購入するとより良いです。
気温の低い季節では、体を拭いた後に体毛を乾かせるようにドライヤーを持っていくのがおすすめです。(電源付きサイトかどうかを確認し、なければ自身でポータブル電源を用意する)
犬用の寝袋やベッド
人間の寝袋を忘れる可能性は低いですが、意外と犬の寝具は忘れがちです。
犬用の寝袋を利用するケースや、ベッドやクッションで寝るケースなど、愛犬が安眠できるような寝具を用意してあげましょう。
しかし新しい犬用の寝具を購入してそのまま持っていくことは、あまりおすすめできません。
なぜならば、「初めて使う寝具は使わない可能性がある」からです。
犬は本来とても警戒心の強い生き物なので、安心して寝られる場所だということが分かってもらう必要があります。
そのため、新しい寝具を購入したら慣れるまで自宅で使用してからキャンプに持っていくようにしましょう。
狂犬病予防注射や混合ワクチンの証明書
意外と忘れがちなのが、狂犬病予防注射や混合ワクチンの証明書です。
キャンプ場にチェックインする際に提示を求められる可能性があるので、念のために持っていきましょう。
また、急きょ近くのドッグランに行くことになっても、持っていれば安心して遊びに行くことができます。
愛犬とのキャンプを心地良く過ごすための工夫
キャンプ場に着くとワクワクして意識が愛犬から離れてしまいがちです。
人間だけが楽しいキャンプにならないよう「愛犬が心地良く過ごすための工夫」を実践して、愛犬と一緒に楽しみましょう。
なるべく愛犬と一緒に過ごす
基本的なことになりますが、せっかく愛犬と一緒にキャンプに行っているのですから、愛犬と一緒に過ごす時間を多めに設定しましょう。
人間だけで行くキャンプの場合は、日中にアクティビティを詰め込んだり、夕方以降に凝ったキャンプ飯を作ったりといった楽しみ方もOKですが、愛犬とのキャンプの場合は愛犬と一緒に遊んだり、のんびりと過ごすことを楽しんでみてはいかがでしょうか。
他にも、愛犬と楽しめるアクティビティ(ライトトレイルやサップ)をしてみるのも良いでしょう。
個人差はありますが、前述したように犬は警戒心の強い動物なので、知らない土地ではストレスを感じてしまいます。
飼い主さんと長い時間一緒にいることで、安心してのんびりとくつろぐことができるはずです。
愛犬が落ち着ける空間を作る
初めてのキャンプでは、あらゆる刺激が愛犬にストレスを与えてしまう可能性があります。
体力的にも精神的にも疲弊してしまうと、食欲が低下したり寝不足になってしまったりと体調不良を引き起こしてしまうかもしれません。
そうならないためにも、テント内やテント周辺にクレート(犬用のキャリーケース)を設置するなどして、落ち着ける空間を作ってあげましょう。
また、ただクレートを置くだけではなく、普段使用しているクッションなどもクレート内に入れてあげると、いつもの匂いを感じられてくつろぐことができるはずです。
他にも、設置する場所の工夫として「人の出入りの少ない」「気温の変化が少ない」「光や音の刺激の少ない」場所に作ってあげる、といった配慮をしてあげましょう。
その子によって落ち着く場所は違うため、飼い主さんが合った環境を作ってあげてくださいね。
焚火や料理に近づけすぎず、愛犬用のごちそうを用意する
キャンプでは、焚火を利用してキャンプ飯を作る人も多いのではないでしょうか。
そんなとき美味しそうな匂いにつられて愛犬が焚火に近づいたり、料理を盗み食いしてしまう可能性もあります。
このように簡単に近づくことができると、怪我に繋がるのでお互いにとても危険です。
そういったリスクを減らすためにも、ドッグアンカーやフェンスなどを活用して近づき過ぎないようにしましょう。
このときに、犬用のごちそうを用意しておくのもおすすめです。
長く楽しめるガムや骨タイプのものや、特別に普段食べないような犬用のケーキなどを用意しても良いでしょう。
人間が美味しいキャンプ飯を食べている間に、愛犬もストレスなく過ごせたら、飼い主さんも愛犬も両方が幸せに過ごすことができます。
まとめ
今回は、「愛犬と初めてキャンプに行くときの準備と工夫」について解説してきました。
愛犬と一緒にキャンプに行くならば、必ず下にまとめた犬用品を持っていくようにしましょう。
- 首輪とリード、ドッグアンカーなど
- ハンディーシャワーやウンチ袋、ペットシーツなど
- いつも使用している食器とフード、おやつ
- 犬用の服や防寒具
- ウエットティッシュや犬用のタオル
- 犬用の寝具やベッド
- 狂犬病予防注射や混合ワクチンの証明書
また、人間も犬も一緒に心地良く過ごすために、以下のことを意識してみたり、工夫してみたりしてくださいね。
- なるべく愛犬と一緒に過ごす
- 愛犬が落ち着ける空間を作る
- 焚火や料理に近づけすぎず、愛犬用のごちそうを用意する
「愛犬をキャンプに連れていきたいけど迷っている」という飼い主さんは、ぜひこれらのポイントを意識しながらチャレンジしてみてはいかがでしょうか?