犬を飼っていると旅行やキャンプなどになかなか行きづらかったりしますよね。
愛犬をペットホテルに預けると、精神的にストレスをかけてしまわないか心配で、躊躇してしまう人も多いのではないかと思います。
そこでぜひ挑戦してほしいのが、愛犬と一緒にキャンプに行くことです。
さみしい思いをさせなくて済みますし、楽しい思い出ができます。
犬連れキャンプ初心者の人でも十分な準備を行えば、快適に過ごすことができるはずです。
愛犬が快適に過ごすことのできるような環境づくりは様々ですが、「犬用の靴(ドッグシューズ)」を活用してみてはいかがでしょうか。
キャンプではかなり役立つアイテムとなるはずです。
この記事では、そんな「キャンプで愛犬に靴を履かせるメリット」と「ドッグシューズを選ぶ際に気を付けるべきポイント」について解説していきたいと思います。
犬用の靴に抵抗感のある飼い主さんも多い
「犬に靴を履かせる」と聞いたとき、皆さんはどのような印象を受けますか?
「犬が快適に過ごせるなら靴を履かせるのもあり」と感じる飼い主さんもいることでしょう。
しかし、意外と「犬に靴を履かせるなんて意味が分からない」といった考えを持つ飼い主さんも多いですよね。
そういった人は、「犬は素足で外を歩き回れるんだから、靴なんて履かせる必要はない」と考えるのです。
確かに普段の散歩で靴を履かせている飼い主さんはほとんどいませんし、洋服はまだしも、靴まで履かせるというのはやり過ぎなようなイメージもあります。
しかし、実際にはキャンプでは愛犬に靴を履かせるのは「あり」であると言えます。
キャンプで愛犬に靴(ドッグシューズ)を履かせるメリット
いったいなぜキャンプで愛犬に靴を履かせるべきなのでしょうか?
そのメリットをいくつか挙げていきましょう。
怪我や虫からの被害を防げる
キャンプ場は、基本的に自然が広がっていて、様々な危険が潜んでいます。
尖った石が転がっていることもありますし、折れた木の枝が落ちていることもあるでしょう。
草むらに犬が入ってしまうと、ノミやダニが付着する可能性もあります。
また、ムカデや毛虫といった毒を持った虫や梅雨の時期にはヒルが、刺したり咬み付いたりするケースもあります。
犬が靴を履くことで、これらのリスクを防ぐことができるのです。
草むらのない舗装された道を歩く日常の散歩であれば靴を履かせる必要はありませんが、キャンプ場では靴を履かせた方が圧倒的に安心できるわけです。
熱さ、寒さから守ってくれる
ドッグシューズは、愛犬の肉球を熱さや寒さから守ってくれるものです。
夏の熱さや冬の寒さが、肉球に与える悪影響を踏まえて解説していきます。
夏の場合
暑い夏に犬に靴を履かせるのは、NGなような気もしますが、実は逆で、非常に大きなメリットを得ることができます。
それは、「肉球を熱から守ってくれる」ということです。
夏は直射日光が強く、地面に転がっている石や川沿いの大きな石などはかなり熱くなります。
そういった石の上を歩くことで、愛犬の肉球が火傷をしてしまう可能性もあります。
しかし、靴を履かせていればそういった熱から肉球を守ることができるわけです。
冬の場合
冬場は逆に「寒さから守ってくれる」役割を担ってくれます。
雪の降る季節になると、雪遊びをする機会も多くなるかと思いますが、長時間肉球が雪に触れる場合は気をつけなければいけません。
知らないうちに、しもやけや凍傷ができてしまったり、融雪剤によって肉球がただれて炎症を起こしてしまったりします。
また、長毛種の子だと、雪玉ができてしまうことがあります。
肉球(足裏)の指球の間に雪玉ができてしまうと、歩きにくくなったり、痛みをうため歩くのを嫌がってしまったりすることもあります。
熱さや寒さに関係なく、遊びに夢中になってしまう子もいるので、怪我のないように注意してあげましょう。
テントの中が汚れない
もしも愛犬に靴を履かせずに過ごした場合、その状態のままテント内に入れたならば確実に汚れてしまうことでしょう。
テントに入れるたびに濡れタオルやウェットティッシュで足を拭くのは、なかなか大変です。
靴を履かせていれば、テント内に入れる際に靴を脱がせるだけで大丈夫なのでとても楽ですよね。
靴がストレスになる子もいる
犬にとって靴を履くことは、「違和感」でしかありません。
ずっと素足で暮らしてきた訳ですから、当然ですよね。
キャンプで犬に靴を履かせるのが良いからといって、いきなり現地で履かせることはおすすめできません。
知らない土地にきただけでも愛犬は、多少のストレスを感じてしまうものです。
そこで、さらによく分からないものを敏感な足先に履かされるですから、犬にとっては苦痛そのものなのです。
足を振って靴を脱ごうとしたり、靴を噛んで足から取ろうとしたりするでしょう。
無理に履かせ続けてしまうと、愛犬にとって大きなストレスとなってしまいます。
それゆえに、キャンプで愛犬に靴を履かせようと思ったならば、必ず事前に自宅で何度か靴を履かせて散歩に行くなどして慣れさせるべきだと言えるでしょう。
靴に慣れて嫌がる素振りを見せない状態にできたならば、実際にキャンプでも靴を履かせてもOKだと判断できます。
まずは、足を触られても平気になるようにトレーニングしてみても良いかもしれません。
数秒触れておやつをあげ、その時間を長くしていくと慣れてくれるかもしれませんよ。
ただ、嫌がっているのに無理やり続けることのないようにしましょう。
ドッグシューズ購入時の注意点
ここまでの解説で、「愛犬に靴を履かせてみようかな」と思った飼い主さんもいるはずです。
実際にドッグシューズを購入する場合には、デザインだけで選ぶのではなく、しっかりと以下のポイントを意識して購入するようにしましょう。
夏は熱に強く、通気性のあるものを選ぶ
夏場はとにかく暑さが大敵なので、通気性のあるものや熱に強い素材のものを選ぶべきです。
犬は肉球で体内の熱を放射できるので、通気性のない靴を履いてしまうと汗をかきすぐに蒸れてしまいます。
蒸れた状態が続くと、ストレスになるため、通気性の良いものを選びましょう。
また、熱に弱い材質を使った靴の場合は、熱によって溶ける可能性も考えられます。
そのため、ある程度熱に強い材質を使っているものを選ぶようにしましょう。
冬は保温性や撥水性に優れたものを選ぶ
犬は寒さに強いといったイメージがある方もいるかもしれませんが、犬種や年齢などによって異なるため、愛犬に合った防寒具が必要になります。
雪の降るような場所へキャンプにいくと、喜んで走り回る子もいるのではないでしょうか。
雪が降っていなくても寒い場所で長時間遊ぶことによって、足元から冷えてしまいます。
せっかく靴を履かせるならば、保温性に優れた温かい靴を履かせてあげましょう。
体が冷えないようにすることで、冷えからくる体調不良を防ぐことができます。
また、乾燥による肉球のひび割れなどのリスクも軽減できます。
サイズの合っている靴を選ぶ
犬の靴も、人間の靴と同じようにしっかりと足の大きさに合ったサイズを選ばなければなりません。
もしもサイズが合わなければ、非常に歩きにくく、最悪の場合は怪我をしてしまう可能性もあるでしょう。
購入する前には必ずサイズを測り、大きすぎず小さすぎないドッグシューズを購入しましょう。
サイズを測る際は、必ず「爪の長さを含めたサイズ」を測るようにしましょう。
雨の日はレインブーツを履かせる
山間部のキャンプは天候が変わりやすく、雨が降るケースも多かったりします。
一般的なドッグシューズでは、犬の足はビチョビチョに濡れてしまうことでしょう。
もしも少しでも雨が降る可能性があるならば、犬用のレインブーツをドッグシューズとは別に持っていくのもGOODです。
レインブーツであれば、どれだけ地面が濡れていても、足元を濡らさずに歩くことができます。
犬用のレインコートを併用すれば、少しくらいの雨であればお散歩も可能であると言えるでしょう。
まとめ
今回は、「キャンプで愛犬に靴を履かせるメリット」と「ドッグシューズを選ぶ際に気を付けるべきポイント」について解説してきました。
- 怪我や虫からの被害を防げる
- 熱さ、寒さから守ってくれる
- テントの中が汚れない
犬に靴を履かせることで、上記のようなメリットを得ることができます。
しかし、犬用の靴ならばどのような物でも良いというわけではありません。
季節や天気に合わせることや、愛犬の足のサイズぴったりのものを選んであげることを意識して購入しましょう。
また、キャンプに行く前に靴に慣れさせること、ストレスになるため無理に履かせないことを忘れないようにしましょう。
ここで挙げた選ぶ際のポイントを参考に、愛犬にドッグシューズをプレゼントしてみてはいかがでしょうか?