犬連れキャンプでは、愛犬がキャンプで楽しめるように準備は入念にしておきたいですよね。
フードやリード、クレート、ドッグアンカーといったアイテムも必須ですが、季節によっては服や虫よけなども必要になってくるはずです。
特に5月~10月の間の季節は、人間にとっても犬にとっても「虫対策」がとても重要です。
しかし、虫除けは、入っている成分によっては犬に有害となってしまうケースもあるので、なんでも良いというわけではありません。
そういった意味でも、事前にどのような虫が犬にとって危険で、どのような虫除けを使用すれば良いのかなどの知識を学び、実際に用意しておいた方が良いでしょう。
この記事では、そんな「愛犬とのキャンプで虫除けを使う際に気を付けるべきポイント」について解説していきたいと思います。
ワクチン接種について、ノミ・ダニについては下記もご覧ください。
5月~10月のキャンプに虫除けは必須
11月~4月上旬あたりまでは、あまり注意する必要はありません。
しかし、4月下旬から5月あたりからは徐々に虫も活動を始め、キャンプをしていると見かけるようになっていきます。
キャンプは自然の中で行うレジャーですから、虫と遭遇する機会は必然的に多くなります。
虫によっては刺されると腫れあがるような毒を持っているので、虫除け対策は重要です。
5月~10月の期間は必ず虫除けを持っていくべきだと言えるでしょう。
注意するべき虫の種類
毒のある虫といえば、ハチなどをイメージする人が多いかと思いますが、自然の中には数多くの危険な虫が存在しています。
キャンプでよく遭遇する虫の種類を挙げてみましょう。
蚊(ヤブ蚊)
夏とその前後の季節(6月~10月上旬)の季節に大量に発生する「蚊」は、キャンプ時に気を付けるべき虫の1つと言えるでしょう。
特に標高1000メートル未満のキャンプ場では、間違いなく大量に飛んでいると考えてよいでしょう。
厄介なのは、キャンプ場で遭遇する蚊は街中で見かける蚊とは違うということです。
その正体は「ヤブ蚊」で、普通の蚊と違い強いかゆみが襲ってきます。
ハチ(特にスズメバチ)
夏~秋にかけてキャンプ場に現れるのが、ハチ(特にスズメバチ)です。
その見た目も怖さ満点ですが、刺されてしまうとかなりの痛さを伴い、腫れあがります。
特にスズメバチに刺されてしまうと、人によってはアナフィラキシーショックを起こし、命を落としてしまう可能性もあります。
攻撃性が極めて高いので、知らずに巣の近くを通っただけで攻撃されてしまうこともあるのです。
ブヨ
ブヨは、街中で見かけることはあまりありませんが、自然の中にあるキャンプ場では遭遇する可能性が高い虫です。
大きさは3~5ミリほどで、見た目は怖くありませんが、皮膚をかみ切って吸血するので、腫れたり強いかゆみを伴うケースが多くなります。
長期間症状が続くケースもあるので、非常に厄介な虫と言えるでしょう。
ムカデ
その見た目のグロテスクさによって、出会った瞬間に大声を上げてしまう人も多いのが、ムカデです。
あまり攻撃性は高くありませんが、もしも咬まれてしまうと強い痛みを伴い、大きく腫れあがる可能性もあります。
毛虫
6月~10月ごろに頻繁に見かける虫の1つが毛虫です。
マイマイガやクスサン、アメリカシロヒトリといった毛虫は刺すことがありませんが、チャドクガなどの毛虫には気を付けなければなりません。
もしも刺されてしまうと、激しいかゆみに襲われてしまいます。
犬にとっても虫は大敵
キャンプ場で頻繁に遭遇する虫たちは、人間だけでなく犬にとっても大敵です。
例えば、ハチに刺されてしまうと、人間と同じように激しい痛みやかゆみを伴い、キャンプどころではなくなってしまいます。
特に気を付けるべきはやはりスズメバチです。
人間であれば、一度刺された瞬間に「逃げる」という選択ができますが、犬は立ち向かってしまうこともあります。
スズメバチの場合は、立ち向かうことで何度も刺すことがあるので、命の危機に陥ってしまう可能性もあるのです。
その他の虫に刺された際も、痒みや痛みを伴うため、事前に刺されないような対策を行うべきだと言えるでしょう。
犬連れキャンプで虫除けを使うときの注意
前述したように、キャンプ場の虫は人間や犬にとってとても危険であるため、虫除けはしっかりと準備して使用するべきです。
しかし、どのような虫除けを使っても良いというわけではありません。
愛犬とキャンプに行ったならば、使用する虫除けも気を付けなければならないのです。
「ディート」に注意
虫除けには、虫が嫌がる様々な成分が含まれていますが、愛犬を連れていく際は「ディート」が含まれていない虫除けを持っていくようにしましょう。
「ディート」は、虫除け効果は抜群ですが、犬や子どもにとっては有害となる可能性があるので、使用は控えた方が良いでしょう。
「ピレスロイド」という成分が入っていることも多いですが、こちらはそこまで人体や犬などに危険性はないと判断できます。
「メトフルトリン」も虫除けに多く配合されていますが、人体に対しての安全性が高く、犬にとっても安全な成分であるため、この成分が含まれた虫除けを使用するのがベストです。
虫除けを購入する際は、商品や商品の箱の裏面に記載してある成分表をよく確認するようにしましょう。
低刺激で口にしても大丈夫なものを選ぶと安心ですね。
匂いに注意
虫除けの中には、人間や犬に安全な成分を使用していても、「匂いがきつい虫除け」があります。
人もそうですが犬にとっても、そういった虫除けを使用してしまうと大きなストレスを感じてしまう場合があります。
犬は口に出して不快を伝えられないため、環境づくりの一つである「匂い」も意識して工夫してあげたいものです。
現地で初めて使用するのではなく、事前に自宅で使用し、匂いを確認してからキャンプ場に持っていくようにしましょう。
購入前の場合は、できるだけ愛犬の刺激にならない優しい香りのものを選んであげるなど工夫しましょう。
検索すれば虫除け効果以外にも日焼け対策も兼ねているものなど、さまざまな種類が展開されているので愛犬や用途に合ったものを探してみてください。
犬専用の虫除け
人間が使用する虫除けをキャンプで使う際には、「ディート」が含まれていないものを使用することが必須となりますが、それとは別に「犬専用の虫除け」を購入して使用することで、より完璧な虫除け対策となります。
- 首輪やリードに装着できる犬専用虫除け
- 首元にマジックテープで装着できる犬専用防虫ネックバンド
- 防虫加工が施されているドッグウェア
防虫効果のあるバンダナなど、見た目もオシャレで効果抜群の商品がたくさんありますよ。
ぜひ愛犬を守るためにも購入してみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回は、「愛犬とのキャンプで虫除けを使う際に気を付けるべきポイント」について解説してきました。
- 「ディート」に注意
- 匂いに注意
また、犬専用の防虫グッズを併用をおすすめします。
- 首輪やリードに装着できる犬専用虫除け
- 首元にマジックテープで装着できる犬専用防虫ネックバンド
- 防虫加工が施されているドッグウェア
5月~10月の時期にキャンプに行くならば、人間の虫除けと併せて「愛犬の虫除け」についてもしっかりと対策を取りましょう。
刺される可能性はゼロにはできませんが、大幅にその可能性も低くすることができるはずですよ。