冬キャンプは他の季節とは全く違う魅力があるので、あえて冬にキャンプに行く人も意外に多いものです。
そして、犬を飼っている人は、愛犬と一緒に行きたいと思うことでしょう。
ただし、冬のキャンプ場の気温はかなり冷えるので「防寒対策」をしっかりと行わなければなりません。
特に標高が500メートル以上のキャンプ場の場合は、夕方から朝方まで氷点下になることも珍しくありません。
そのため、犬用の洋服で暖をとるだけでなく「暖房器具」を利用するなどして、あたたかく過ごす工夫が必要になります。
この記事では、そんな「冬キャンプに愛犬を連れていく際に持っていくべきおすすめの暖房器具」について解説していきたいと思います。
一般的な冬キャンプでの防寒対策
冬キャンプは、温かいコーヒーや料理がとにかく美味しく感じられますよね。
空気が澄んでいて、綺麗な星空を眺めることができるのも大きな魅力です。
キャンプ場自体もトップシーズンではないので空いていることが多いので、愛犬を連れて行っても比較的気を使うことなく楽しめます。
しかし、やはり大きな問題となるのが「寒さ」です。
一般的には、以下の防寒対策を取り入れましょう。
犬用の洋服や靴
人間も重ね着やブーツ、マフラー、手袋などで体を冷やさないようにしますが、犬も同じように服と靴で体温をキープさせましょう。
犬種や年齢などを考慮して、愛犬に合ったものを選んであげてくださいね。
寒そうにしていたら1枚だけでなく、薄手の洋服にさらにもう1枚厚手の服を重ね着させてあげても良いでしょう。
ただし、アクティビティー中などは重ね着しないほうが良かったり、着せなくてもよいときもあるので、その都度工夫してみてください。
他には犬用のブーツを履かせてあげると、より良い防寒対策となります。
苦手な子も多いので、キャンプ場で履けるように家で練習しましょう。
どうしても嫌いな子には、ストレスになるので無理やり履かせないようにしましょう。
犬用の湯たんぽや電気カーペット
犬用の湯たんぽや電気カーペットなどを活用するのもおすすめです。
湯たんぽであれば電気を使わずに愛犬の周囲を暖めることができますし、電源付きサイトやポータブル電源を持参している場合には、犬用の電気カーペットを敷いてあげると暖かく過ごすことができます。
取り外しカバーの付いたものなどの使い勝手の良いものや、安全性の高いものを選ぶようにしましょう。
ストーブやヒーター
自宅などでも冬はストーブやヒーターを使用している人が多いかと思いますが、野外で過ごすキャンプもこれらの暖房器具が大活躍します。
ストーブやヒーターを近くに置けば、人も犬も暖めてくれるはずです。
冬キャンプに愛犬を連れていく際に持っていくべきおすすめの暖房器具
愛犬を冬キャンプに連れていく際は、前述した「ストーブやヒーター」がもっともおすすめです。
焚火と併せて使用することで、かなり強力な防寒対策となります。
しかし、ストーブやヒーターといっても、かなり種類も多く、「どういた種類を持っていけば良いのか分からない」といった人も多いかもしれません。
ここからは、おすすめの種類とそのメリットデメリットを詳しく解説していきます。
薪ストーブ
テント内(煙突の設置が必須)やテント前で暖を取る際に一番おすすめなのが「薪ストーブ」です。
その最大の魅力は「圧倒的な暖かさ」で、火力は石油ストーブよりも強力です。
「薪ストーブは大きすぎてキャンプ場には持っていけないのでは?」と思う人もいますが、近年ではソロキャンプ向けの小型薪ストーブも販売していますし、それよりも一回り大きい薪ストーブであっても、サイズのある車やキャンピングカーであれば意外と持って行けなくはないのです。
また、薪ストーブは、上部で調理することもできます。
煮ることも焼くことも、保温することもできるので、非常に重宝します。
バーナーなどを使うことなく調理ができるので、一度使うと薪ストーブなしでは冬キャンプを過ごせなくなるかもしれません。
デメリットとしては、定期的に薪を入れるなど火の世話をしなければいけないことが挙げられます。
鉄製とステンレス製の2種類がありますが、これはそれぞれのメリットとデメリットを比較した上で選びましょう。
鉄製の薪ストーブ
- 重さがありメンテナンス自体は必要
- 価格が安く蓄熱性が高い
ステンレス製
- 蓄熱性は鉄製に劣る
- メンテナンスが楽で軽い
石油ストーブ
石油ストーブは、自宅で使用している人も多いのではないでしょうか?
それゆえに、使い慣れているケースが多く、新たに使用方法を覚える必要がないのも魅力です。
いつでも簡単に点火でき、火力調整も簡単です。
燃料が尽きるまで特に何もする必要はありませんし、商品にもよりますが10時間以上継続して暖を取れるのです。
また、灯油は重さがありますが、「燃料代が安く済む」といったメリットも得られます。
1泊2日の冬キャンプであれば、1,000円程度の費用で済むはずです。
キャンプだけでなく普段使いもできるのも魅力の1つとなっています。
デメリットとしては、機種によりますが大きくて重いことが挙げられます。
ガスストーブ
ガスストーブも、冬キャンプで活用することで大活躍する暖房器具です。
カセット型のガスボンベをセットすれば、すぐに暖を取ることができます。
そのメリットは、「コンパクトで場所を取らない」といった点でしょう。
前述した薪ストーブや石油ストーブよりも小型で軽量なので、車にも積みやすいのです。
カセットボンベも、3~4本程度持っていけば、1泊2日の冬キャンプでも燃料切れになることはないでしょう。
価格的にも、3~4本で1,000円程度で済むので、経済的にも優しい暖房器具であると言えます。
ただし、火力自体が低いので、真冬の時期には暖かさを感じにくくなるかもしれません。
「ある程度の暖かさがあればそこまで気にならない」といった人には向いていますが、「寒さをあまり感じたくない」といった人には不向きであると判断できるでしょう。
そして、カセットボンベを使用するがゆえに「一酸化炭素中毒」の危険性があります。
それゆえに、テント内では基本的に使用できません。
セラミックヒーター
セラミックヒーターは、ここ数年で利用者がとても増えている暖房器具です。
そのメリットは、「小型であること」と「スイッチを付けてすぐさま温風が出てくること」です。
空気が汚れることもなく、火災の心配や一酸化炭素中毒などの心配もする必要がありません。
非常に軽量で小型なので、持ち運びもしやすく、車に載せてもそれほど場所を取らないでしょう。
ただし、熱量自体はそれほど強くないので、前述した3つの暖房器具よりも暖まる感覚は弱いかもしれません。
また、「電源が必要」というデメリットもあるので、電源サイトか容量のあるポータブル電源を使用する必要があります。
あまり電気量が大きいセラミックヒーターだと、使用できない可能性もあるので、1,000Whを超えない製品を持参しましょう。
複数の暖房器具を併用するのもおすすめ
ソロキャンプであれば、1つの暖房器具だけで問題ありませんが、愛犬を冬キャンプに連れていく場合には、できれば複数の暖房器具を持参するのがおすすめです。
火傷の危険がないセラミックヒーターを愛犬の近くに置き(直接体に温風が当たらないように注意)、飼い主さんは薪ストーブや石油ストーブ、ガスストーブを使用するという選択肢も良いのではないでしょうか。
まとめ
今回は、「冬キャンプに愛犬を連れていく際に持っていくべきおすすめの暖房器具」について解説してきました。
犬用の服や湯たんぽ、電気カーペットなど、基本的な防寒対策を行った上で、薪ストーブや石油ストーブ、ガスストーブ、セラミックヒーターといった暖房器具を使用することで、より完璧な防寒対策となるでしょう。
愛犬とキャンプを楽しむためにも、購入を検討してみてはいかがでしょうか?