キャンプに愛犬を連れていくときには、様々な点に注意する必要があります。
クレートやクッション、フェンスなどを使用して落ち着ける場所を作ってあげることも重要ですし、暑さや寒さといった気温対策も必要となります。
キャンプは自然の中で行うものなので、汚れも気になるはずです。
そこでおすすめなのが、「愛犬に服を着せてあげる」という方法です。
暑さ寒さ対策、汚れ対策など多くのメリットを得ることができます。
この記事では、そんな「キャンプで愛犬に服を着せるメリットとおすすめの服」について解説していきたいと思います。
キャンプで愛犬に服を着せるメリット
せっかく愛犬をキャンプに連れていくのですから、飼い主さん本人だけでなく、愛犬にもキャンプを楽しんでほしいですよね。
服を着せてあげることで、よりキャンプを楽しめる状態にしてあげることができるかもしれません。
キャンプに行く際に愛犬に服を着せることで、様々なメリットが得られます。
それぞれのメリットを挙げていきましょう。
寒さ対策になる
キャンプで大きなリスクとなるのは、「寒さ」ですよね。
寒さに強い犬種もいますが、寒い中で過ごすことが体の負担になってしまう子も多いものです。
夏はそれほど意識する必要はないかもしれませんが、秋~春にかけては夕方から朝までかなり気温が下がります。
特に北の地域であったり、標高が高い場所にキャンプ場があるケースでは、寒さが厳しくなりがちです。
しかし、愛犬に服を着せることで、そういった寒さへの対策となるのです。
人間も寒ければ洋服を着こむように、犬も被毛の上に服を着ることで体を温めることができます。
とても簡単な工夫で愛犬の体調管理ができるので、その子に合わせて準備しておくと良いでしょう。
愛犬の汚れを軽減できる
キャンプは、高級グランピングでない限りは自然を存分に味わうような楽しみ方をしますよね。
愛犬をキャンプに連れていくならば、キャンプ場周辺を散歩するだけでなく、ドッグランで遊ばせたり、川遊びなどをさせたりもすることでしょう。
散歩やドッグランで遊べば必然的に体は汚れますし、川遊びの後はタオルで良く拭いたとしても被毛が濡れていて、その後動き回れば汚れが付きやすくなります。
しかし、服を着せていれば、覆われている部分は汚れることがありません。
夜にテントの中で一緒に寝る飼い主さんもいるはずですが、服を着ていれば気兼ねなく一緒に寝ることができることでしょう。(替えの服を持っていき、寝るときに着替えさせるのがおすすめ)
紫外線対策になる
近年紫外線量が一昔前よりも増えてきていますよね。
日差しの強い日などは、季節に関わらず日焼け止めクリームを塗っている人も多いはずです。
それは犬にとっても同じことです。
「犬には紫外線はそれほど悪影響ではないのでは?」と思う人もいますが、実際には犬にも紫外線は悪影響です。
特に被毛が薄かったり、白い皮膚をもつ犬種は皮膚炎発症のリスクも高く、注意が必要です。
紫外線を多く浴びる生活をしていることで、皮膚がんを患ってしまう可能性もあるのです。
そういったリスクを少しでも減らすためにも洋服を着させて、紫外線対策することをおすすめします。
靴を履かせることで地面の暑さや怪我予防になる
犬の洋服だけでなく、「犬に靴を履かせる」という方法もおすすめです。
キャンプ場やその周辺でのアクティビティでは、尖った石や木の枝などで肉球をけがしてしまうリスクもあります。
また、真夏などは地面が熱くなり肉球をやけどしてしまう可能性もあります。
しかし、愛犬に靴を履かせることでそういったリスクから肉球を守ることができるのです。
慣れていないと嫌がるかもしれないので、自宅で練習しておきましょう。
慣れてくれなかった場合は、無理に履かせてストレスを溜めないようにしてあげてくださいね。
愛犬を見つけやすくなる
愛犬に服を着せることで意外とメリットになるのが、「見つけやすくなる」ということです。
ドッグランなどを遊ばせていると、「あれ?ウチの犬はどこに行ったかな?」と見失ってしまうこともあります。
そんな時でも、服の柄や色を覚えておけばすぐに見つけることができるのです。
キャンプで愛犬に服を着せるデメリット
ここまで愛犬に服を着せるメリットを挙げてきましたが、いくつかデメリットがあることも覚えておきましょう。
愛犬にとってストレスになる
人間であれば、服を着ることに対して嫌悪感を感じることはありませんが、犬は当然のことながら本来は服など着ない動物であり、ある程度の割合で服を着ることに対して違和感を感じる子もいます。
違和感は「ストレス」になってしまうので、デメリットの1つであると言えるでしょう。
毛玉になりやすい
犬種によっては、毛が長い犬もいますよね。
もしも愛犬がそういったタイプであるならば、長時間服を着せることで毛玉になってしまう可能性もあります。
爪が服に引っかかってしまう可能性がある
犬はよく耳の後ろなどをかいたりしますよね。
服を着ているとその服に爪が引っかかってしまう可能性が高まります。
まだ飼い主さんが近くにいる状態だったならば、すぐに外してあげればOKですが、もしも飼い主さんが調理やアクティビティなどに夢中になり、愛犬がテント周辺でお留守番をしていたとしたならば、思わぬ怪我に繋がってしまいます。
キャンプの際に愛犬に着せるおすすめの服の種類
実際にキャンプに愛犬を連れていくとなると、「どんな服を着せればいいかな?」と悩んでしまいますよね。
そんなときには、 以下の様な服の種類がおすすめなので、参考にしてみてください。
タンクトップ
犬の服というと、フリフリやアクセサリーの付いた可愛い洋服や手足まで覆ってしまうような服を想像するかもしれません。
しかし、キャンプでは冬以外の季節は「タンクトップ」がおすすめです。
非常に動きやすく、犬にとってもストレスになりにくいので、基本的にはタンクトップの服を着せればOKでしょう。
簡単な作りの服なのでどこかに引っ掛かることもほとんどありませんし、汚れても洗濯しやすいです。
アウトドア用の服
犬の服の形状は季節感に合ったものであればそれほど大きな問題にはなりませんが、こだわりたいのは機能面です。
特にキャンプでは、急な雨で濡れてしまうこともありますし、夕方以降は気温がグッと下がることもあります。
そんなときにアウトドア用の服であれば、快適に過ごせるので、とてもおすすめです。
防水や防寒機能の付いたものや、紫外線対策としてUVカットのものなど様々な種類が販売されているので時期にあったものを選んで購入しましょう。
夜寝る際におすすめな「スキンタイトスーツ」
スキンタイトスーツは、犬の首から上と足元以外をすっぽり包み込むことができる服です。
保温力も高いですし、上に重ね着をすれば寝るとき以外も使用できます。
まとめ
今回は、「キャンプで愛犬に服を着せるメリットとデメリット、おすすめの服」について解説してきました。
愛犬に服を着せることで、これらのメリットを得ることができます。
- 寒さ対策になる
- 汚れを軽減できる
- 紫外線対策になる
- 靴を履かせることで地面の暑さや怪我予防になる
- 愛犬を見つけやすくなる
デメリットは以下の通り。
- 愛犬にとってストレスになる
- 毛玉になりやすい
- 爪が服に引っかかってしまう可能性がある
選ぶときには、動きやすいタンクトップタイプや防水・防寒・UVカット機能のついたアウトドア用の服、保温力の高いスキンタイトスーツがおすすめです。
愛犬にぴったりの服を用意して、キャンプに出発しましょう!