
この記事ではこれから登山を始めたいと思っている方に向けて、あると登山がさらに快適になる登山用品のことをわかりやすく解説しています。
YouTubeと連動しているので、動画で見たい方は下記の動画をどうぞ!

イヌくん。登山に必要な基本的な持ち物について、2話から5話までで説明してきました。

今回は絶対に必要というわけではないけれど、あると便利な登山グッズについて紹介するよ。きっと自宅にあるものや、100円ショップで手に入るものもあるよ。
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あると便利なもの!
経験者じゃないとわからないこともあるよね!

登山用品店には専用のものが売っているかもしれないけど、100円ショップのものでも十分使える場合もあるから、是非参考にしてみてね。
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はい!
あると便利な登山グッズ

まず、今回紹介するグッズは以下の通り。
- トレッキングポール
- サコッシュ・ポシェット
- プラティパスボトル
- 手ぬぐい
- ジップロック
- 百均の小型折り畳みマット
- ウェットティッシュ
- 折り畳み傘
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登山用のものではないものも含まれているね!

うん。
時には衣食住全てを持ち歩くこともあり得る登山では、いかにして登山中を快適に過ごすかがポイント。全てを自分で背負わなくてはならないので、自分にとって本当に必要なものかどうか、しっかり吟味することが大切だよ。
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登山は備えることが大切だって言ってたよね!

うん、必要なものの優先順位は人によって変わると思うけど、今回は私が実際に登山をする中であってよかったものを中心にピックアップしたので、順番に解説していくね。
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はい、ヤギ先生!
トレッキングポール

まずはトレッキングポール。


2話でも少し話したけれど、トレッキングポールは上半身の筋力を使うことで推進力が得られ、足腰にかかる負担を和らげてくれる。登山では下りの場面は体重や荷物以上の重さが片方の足にかかることになり、特に足を痛めやすいと言われている。
トレッキングポールは、下山時の衝撃を吸収し緩和してくれるので、下山時の足運びにまだ慣れていないうちは、あった方が楽に歩けると言える。
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登山の後の数日間、なんか膝がガクガクしちゃって駅の階段とか全然降りられなくなったな・・・
膝に衝撃のかかる歩き方をしてたんだろうな・・・

他にも、バランスを崩しやすい不安定な道や、滑りやすい箇所で安定性を高めてくれる効果もある。
- 上半身の筋力も使うことで推進力が得られ、足腰への負担を軽減。
- 特に荷重がかかる下山時、脚への衝撃を吸収してくれる。
- 不安定な道や滑りやすい箇所で安定性を高めてくれる。
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トレッキングポールは登山に慣れていない人にとっては必需品だと思えてきた!

うん、でも足の筋力が発達している人や、荷物の軽い人、そもそも歩くスピードをが速い人にとっては、あまり必要ない場合ももちろんある。
それでも、体力に自信がある人にとってもトレッキングポールは手放せないという場合も多いから、まずは試しに使ってみて欲しいな。
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はい!

ちなみにトレッキングポールは、あくまでも歩行のサポート役だから、急な下り坂などでポールに頼りすぎないようにしてね。必要以上にポールに体重を乗せてしまうと、かえってバランスが悪くなり、転倒や破損に繋がりかねないからね。
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ポールを使った歩き方にもコツがあるんだね。足を守るためにもポールはあった方が良さそうだね!
- トレッキングポールはあくまでも歩行のサポート役。
- ポールに必要以上に体重を乗せるとかえってバランスが悪くなり転倒・破損のリスクあり。
- 歩行時にあまりポールを頼りすぎないこと。
ポシェット・サコッシュ

では、次はポシェットやサコッシュ。


いちいちザックをおろさなくても、歩行中に素早く必要なものを取り出せる、と言う点において、ポシェットやサコッシュはとても便利だよ。
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サコッシュ!おしゃれだし、山以外でも使えて便利そうだね。

うん、スマートフォンや小銭、地図やちょっとした行動食なんかを入れておけば、歩きながらでも取り出せて便利。
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トイレとかのザックを下ろす場面でも、ずっと貴重品を身につけていられるのは安心だ!

そうだね。
でも急な斜面を登っているときなど場面によっては、ポシェットやサコッシュがバタついてしまい、邪魔に思うこともあると思うんだ。
その場合には、ザックのショルダーハーネス部分などに取り付けられるポーチなどもおすすめ。

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スマホと小銭ぐらいなら小さいポーチで十分かも!

そうだね。
人によってはカメラや飲み物を入れておきたい、という場合もあるだろうから、自分にあった大きさのものを選ぶといいよ。
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はい!
- ザックを背負ったまま、すばやく小物の出し入れが可能。
- トイレなどでザックから離れるときでも、貴重品だけ身につけておくことができて安心。
- ザックのショルダーハーネスに固定するポーチなども便利。
プラティパスボトル

次におすすめしたいのが、プラティパスボトル。


登山中の飲み水をいれるペットボトルや水筒は、それ自体が重かったりかさばって邪魔になることもある。
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確かに、飲み終わったペットボトルって山で捨てれるわけじゃないし、ゴミになるだけだ。

うん、このプラティパスボトルは耐久性も高い上に、小さく丸めてしまうこともできるから、飲み終わった後でも邪魔にならないんだ。
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それは便利だ!

しかも、そのまま冷凍することもできるから、気温の高い日に少し冷凍してから山に持って行けば、しばらく冷えた水を飲むことだってできる。
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それはとてもいい!!

そして、容量も様々なタイプがあるので、用途に応じて使い分けることができるよ。
0.5リットルや1リットルのものは、飲料水用のボトルとしてはもちろん、調理用の水を別で持っていきたいときにも便利。
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コンパクトになるし、いいね!
- ボトル自体が軽量な上、未使用時は丸めてコンパクトになる。
- 水を入れて冷凍してもOK。
- 0.5L・1.0L・2.0Lと容量の種類も豊富なので、飲料水と調理用の水を分けたい時などにも。
ハイドレーションシステム

ちなみに、長時間の山行やスピードを重視する場合、ハイドレーションシステムを使って水分を素早く摂取したいという人も多い。
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ハイドレーションシステム?


ハイドレーションはザックの中に入れた水の入れ物からホースが伸びていて、胸元のショルダーハーネスに、飲み口を固定できるため、立ち止まらなくても素早く水を補給できるよ。
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そんな便利グッズが!

ハイドレーションもいろんなメーカーが出しているけれど、プラティパスはボトルに別売りのホースをつけることでも、簡単にハイドレーション化させることができるんだ。

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へぇー!いろんな場面で使えて便利だね!本格的に登山をやり始めたら使ってみたいなー!

実は多くの登山用ザックはハイドレーションの使用を想定して作られており、ホースの穴や専用のポケットが付いているよ。
2リットルの大きなタイプを使っても、ザックの中にスルッと収まる。ザックの片側に水筒を入れるよりもバランスが取れて、パッキングも安定するよ。
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水って結構重たいもんね。うまくパッキングできるようにならなくちゃ!
ハイドレーションシステムとは、ザック内の水の入れ物から外に延びたホースを吸うことで、歩きながらでも素早く水を摂取することができる仕組み。
簡単に手に入る便利グッズ

ではここからは登山用というわけではないけれど、持っていると役に立つものを紹介していくよ。
手ぬぐい


まず最初が、手ぬぐい。
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手ぬぐいって、汗を拭く以外に使い道があるの?

うん、実は手ぬぐいは登山ではいろいろな場面で役に立つんだ。
帽子がわりに頭に巻いたり、暑い日は帽子に挟んでインナーとして使ったり、首後ろの日除けとしても使えるね。
他にも沢などで水に濡らして顔を拭いたり、首に巻いたりして、涼を得ることができる。
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言われてみれば、たくさん使い道があるね!
でも濡らしたりしちゃって大丈夫?


手ぬぐいは広げるととても薄く、通気性が高いため、化繊のものにはやや劣るけど、比較的乾きやすいんだ。また端部分が切りっぱなしになっているのも、乾きやすくするためのもの。
そして、縦方向に簡単に裂くこともできるから、緊急時には止血や患部の保護、固定するためのひもとしても使える。
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緊急時にも役立つとは、優れもの!


そして何よりもとても薄いので、タオルに比べてかさばらないことがポイント。折り畳んでもハンカチぐらいのサイズ感なので、サコッシュやポケットに入れていても邪魔にならない。
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何枚か余分に持っていっても良さそうなぐらいだね。


手ぬぐいはデザイン性に優れたオシャレなものもたくさんあるから、わたしは気付いたら何十枚も持っていたよ。
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え、そんなに?

山小屋の売店にもたいがい売っているから、記念に買っていたら、とても増えちゃったんだ。
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へー!でも手ぬぐいって家の中でもちょっとした目隠しやカバーとして使えそうだから、何枚あってもいいね!


ちなみに、手ぬぐいの端部分の糸が、ほつれて飛び出てくることがあるけど、かまわず切り取ってしまってOK。しばらく使っているとだんだんと落ち着いてきて、糸も出てこなくなってくるよ。
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そうなんだ!気軽に使えて万能な手ぬぐい、登山に是非持って行こうと思います!
- 頭に巻いて帽子や帽子のインナー、首元の日除けとしても使え、暑い日は沢で濡らして首に巻いたり、顔を拭いたりできる。
- 綿製でも薄手で通気性も良いので乾きやすい。(切りっぱなしの端部分は乾きやすくするためのもの。)
- 縦方向に裂いて緊急時の止血や患部の保護、固定するためのひもとしても使える。
- タオルと比べてコンパクトなので、何枚か持っていっても邪魔にならない。
- 種類やデザインもとても豊富なので、ファッションの一部としても使える。
- 端部分のほつれてきた糸は使っているうちに馴染んでいくので、切り取ってしまってOK。
ジップロック

次におすすめするのは、ジップロック。


ジップロックは防水性や密閉性があるので、地図やスマートフォンなど、濡らしたくないものを入れておくのに便利。また、ザックの中で小物を整理するのにも、軽量且つ、ごちゃごちゃせず便利。
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前回教えてもらったスタッフバッグの代わりにも使えそうだね!

うん、そうだね。
他にも、山で調理をする時にジップロックは非常に万能。


食材を分けて持っていったり、肉などは少し冷凍させて持っていくと長時間歩く場合でも安心。
また食材が入っていたジップロックはそのままゴミ袋としても使える。密閉性が高いので、汁気があっても漏れてくることもないんだ。
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それなら、ザックの中に入れていても安心だね!
ゴミは全て持ち帰る登山ならではのアイデアだ。


ジップロックはサイズも様々なものが売っているから、入れるものに合わせて使えるから便利だよ。お菓子などは外箱などパッケージから出して中身だけ持っていけば、ゴミも減らせるしね。
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ほんとだね。値段も安いから、気兼ねなくたくさん使えていいね。
- 防水性、密閉性があるので地図やスマートフォンなど濡らしたくないものを入れたり、小物の整理に便利。
- 種類ごとに食材を分けたり冷凍もできるため、山ご飯でも大活躍!
- 大小様々なサイズがあるため、入れるものに合わせて使える。
小型の折りたたみ式マット

他にも、簡単に手に入るもので登山に役に立つものはたくさんあるよ。
これは、100円ショップの小型の折り畳みマット。


携帯用の小型マットは、休憩時ゴツゴツした岩の上でもとても楽に座れるよ。また気温が低い日でもマットがあれば冷たい岩の上へ腰掛けても快適。
もちろん登山用のものも売っているけれど、100円ショップのものでも十分使えるから愛用しているよ。
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100円ショップに、そんなものが売っているんだ!すぐに見に行ってみよう!
ウエットティッシュ


あと、食事の前などちょっと手を拭きたい時に、ウエットティッシュは重宝するよ。
特に水が貴重な山では、山で調理をした後の洗い物も、ウェットティッシュで拭き取る洗い方が主流なんだ。
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そっかあ。洗剤を使うと環境にもよくないしね。

除菌タイプのものでしっかり吹き取れば、意外とキレイに拭くことができるんだよ。
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そうなんだね。
折り畳み傘

他に見落としがちなのは、折り畳み傘。


特に電車で行く場合などは、持っておくと何かと便利。
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そっか、レインウェアはいちいち着たり脱いだりするのが大変だしね。

他にも山頂で日傘として使ったり、強風時や、不安定な場所でなければ、レインウェアの補助としても活躍してくれる。
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フードを被るよりも周りの音が聞こえるし、視界が開けていいね。

軽量コンパクトなものも登場していて、普段使いもできるから持っておくといいと思うよ。
まとめ

イヌくん。登山で便利なものの紹介は以上だよ。
今回のまとめは以下の通り。
- トレッキングポール
- サコッシュ・ポシェット
- プラティパスボトル
- 手ぬぐい
- ジップロック
- 百均の小型折り畳みマット
- ウェットティッシュ
- 折り畳み傘
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たくさん便利なものがあることを知れて良かったし、何より普段使っているものも役に立つと知って、登山をもっと身近に感じることができました!

登山用品は機能性が高く、あると便利なものも多いけど、その分価格も高いこともしばしば。
本当に自分に必要だと思ったら専用のものを買って欲しいけど、今日紹介したようなものも組み合わせて使って、賢く気軽に登山を楽しんで欲しいな。
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最初はなるべく持っているものを使いたいし、今日の内容、勉強になりました!

では次回は、登山の計画の立て方についてお伝えするよ。
山の地図の見方や、無理のない安全な計画を立てるためのポイントなどを説明します。
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おお!ちょっと実践的な内容になってきたね!
山に行く前にしっかりと計画を立てることは何よりも大事だ!

では今日はここまで。
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ありがとうございました!