
この記事ではこれから登山を始めたいと思っている方に向けて、初めて登る山はどんな山がいいのか、わかりやすく解説しています。
YouTubeと連動しているので、動画で見たい方は下記の動画をどうぞ!
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ねえねえ、ヤギ先生!

何、イヌくん。
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前にヤギ先生が日本百名山の中にも初心者でも登れる山があるって言ってたよね?

うん、そうだね。
文筆家で登山家であった深田久弥が、日本各地の山から定めた基準で選出した100座を主題とした山岳随筆集。
この本がきっかけで、この100座全てに登ることを目標とした『日本百名山登山』がブームとなった。
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ボク、百名山に全部登ることを目標にしたいなーと思ってて!

そうだったの。
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でも若くて元気があるうちにたくさん登っておきたいし・・・
おすすめの山早く知りたいなーと思って!

イヌくん。確かに百名山は素晴らしい山ばかり。
百名山登山はたくさんの人がチャレンジしててわたしもいつかは全部登ってみたいと思ってるよ。
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ヤギ先生もまだ全制覇してないんだ!

うん、わたしは
『あの山は百名山だから登る』
そういう理由で登山はしないと決めているんだ。
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どういうこと?

あの百名山は1回登ったからいいや、とか、霧がかかってて景色は見えなかったけど、山頂に立ったからこの山はクリア、とか、そういうスタンプラリーのような感覚で 登山はしたくないなぁ、と思っていてね。
良かった山には季節を変えたりして何回でも登りたいし、天気が悪かった日の登山はリベンジしたい。
百名山登山が悪いとは思わないけど、その気持ちは忘れないで欲しいな、と思ってね。
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ヤギ先生・・・確かにボク、ちょっと見失いそうになってた!
百名山に限らず、おすすめの山教えて!って聞くべきだったね!

そうだね、イヌくんにおすすめの山、今回の内容を聞くと見えてくると思うよ。
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今日はどんな内容だっけ?

今回のテーマは、
『初めての登山、どの山に登ったらいい?』だよ。
初めて登る山を選ぶ時のポイントを解説していくよ。
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はい!よろしくお願いします!
初心者には『人気があり日帰りで登って下りてこられる山』がおすすめ

まず最初に結論を述べてしまうと、初めて登る山に適しているのは『人気があり日帰りで登って下りてこられる山』だとわたしは思うよ。
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なるほど。

登山は他のスポーツとは勝手が違うから、体力に自信がある人でも、いきなり難易度の高い山にいくのはまだちょっと待って欲しいな。
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具体的にはどんな基準で選べばいいかな?
合計の歩行時間は?

まずは合計の歩行時間について。
前回の動画でも伝えたけど、初めてのうちは、大体4時間前後までがいいよ。
そして、自分のペースがまだ掴めないうちは休憩時間も多めに設定しておいて、万が一のトラブルにも備えて余裕をみておく必要があるよ。
だから、初めてのうちは無理のない行程が望ましいね。
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無理をしない!大事!
標高はどれぐらい?

次に、標高について。
初めてのうちは、『登山開始地点と終了地点の標高の差が600メートル以下』これぐらいがいいと思うよ。
前回も話したように、その山の標高が600メートルより高いからダメ、っていう意味ではないからね。
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うん、標高差をみるんだよね!

そう。
例えば、徳島県にある剣山。この山の標高は1955メートル。

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お、結構高いね!

うん、だけど登り始める登山口の標高は1400メートル。
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おー!車でかなり高いところまで行けちゃうんだ!

うん、だから標高差は555メートルだね。
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それだったら、ボクでもいけるね!

うん、合計の歩行時間も2時間半から3時間程度だし、とってもおすすめだよ。
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ヤギ先生、累積標高差はどうなのかな?

お、イヌくん、よく覚えていたね。
このグラフが、通った道の標高をグラフ化したもの。これは自分が歩いたルートを断面図にした場合のイメージってことだよ。

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あ、綺麗な山の形!

うん、ということはアップダウンが少ない山、ということだね。
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ひと目でわかるのはいいね!

ちなみに剣山の累積標高差は660メートルくらい。
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標高差とそこまで差がないね!
ボクでも大丈夫そうだ!

剣山は標高が高いだけに、山頂からの景色は本当に素晴らしいよ。

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うわー!すごいね!行ってみたいなー・・・
初めのうちは人気があり整備の行き届いた山を選ぶべし

イヌくん。初めてのうちは『よく土が踏み固められ整備の行き届いた山』がおすすめって話したの、覚えてるかな?
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うん!

これって、つまりどういうことだと思う?
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え?土が踏み固められてるってことは・・・何回も土を踏みつけてるってこと?

うん、つまり、何人もの人が通っている道ってこと。
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あ、たくさんの人が訪れる人気がある山ってことだね!

正解。
人気があるから登山道もよく整備されていて、比較的歩きやすいんだ。
そして、人気があるということは他の登山者も多くいるということ。
もし、一人で登山をしていたとすると、怪我をして救助が必要な場合、助けを呼ぶのにも時間がかかってしまうよね。
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誰にも見つけてもらえないなんて、絶対にイヤだ!

だから、初めのうちは他の登山者も多くいる山に行くか、できれば経験者を含めた2人以上で山に入ることが望ましいよ。
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そっかー、でもボク、登山仲間ってあんまりいないからな〜

地域の登山サークルなどに入ってみるのも一つの手ではあると思うよ。
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そういうのがあるのか!
ロープウェイやリフトがある山を選ぶ

他に、もしまだ体力に自信がない人にはロープウェイやリフトが整備されている山もおすすめだよ。
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ふむふむ。

行きは頑張って登ったけど、予想以上に疲れてしまったり、時間が掛かり過ぎてしまったりしても、ロープウェイがあれば一瞬で下山できるよ。
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え!なんか邪道だ!

うん、でも体力や疲労度に合わせて下山方法を選択できるのは結構心強いと思うけど。
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確かに、疲れてるのに無理して歩いたら、登山のこと嫌になっちゃいそう!

そして、ロープウェイがある山は山頂付近に売店などが充実していることが多いよ。
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おー!もしかして山バッチとか売ってる?

そうだね、山バッチを集めるのもいいし、その山名物の食べ物もあるかもね。
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登った先にお楽しみがあるっていいね!

うん、そして売店があれば水や食料が足りなくなった時でも調達できるしね。
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何かと安心だね。
山と温泉は是非セットで!

あと、イヌくんにおすすめしたいのは、山と温泉は是非セットで訪れて欲しい、ということ。
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温泉!最高じゃん!
汗、全部流して帰れるじゃん!

山の近くには温泉が湧き出ていることが多いんだ。
うん、温泉に浸かって、その周辺の地域を散策したり、宿に1泊してその土地の雰囲気を楽しむのもいいね。
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なんかただ旅行するだけよりも、達成感もあるし充実しそう!

うん、わたしは遠方への旅行を計画するときはもっぱら登山ありきで考えるんだ。
その土地の人と会話して、その土地の文化や食に触れる。そうすると登山も色濃い思い出となって、また行きたいな、と思えてくるんだ。
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山がなかったら行くこともないような土地に行けそうでとってもいいね。
登る山はガイドブックやインターネットで探す
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ヤギ先生、実際に登る山を選ぶ時って、何で探すのがいいかなぁ?

そうだね、初心者向けと書かれたガイドブックや雑誌で探すといいよ。
地図や道の様子など必要な情報が全てまとめてあって、便利だよ。
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なるほど!

そして、最新の情報や、季節ごとの山の様子を細かく調べるのにはヤマレコやヤマップもいいと思うな。
ヤマレコは株式会社ヤマレコが運営する、登山GPSアプリ・コミュニティサイト。
YAMAPは株式会社ヤマップが運営する登山GPSアプリ・コミュニティサイト。
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あ、登山記録を付けれるアプリだよね!

うん、自分が行った山の記録を公開してシェアすることもできるから、写真などで詳しく最新の道の様子を知りたい時に他の人の記録を確認できて便利だよ。
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ガイドブックで行きたい山を決めて、ヤマレコやヤマップで最新の道の様子を確認するって流れだね!

うん、まああくまでも一つの方法だから、イヌくんの探しやすい方法を見つけてね。
ちなみに、ヤマレコやヤマップで他の人が載せている歩行時間は個人差が大きいからあくまで参考程度がいいと思うよ。
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そうだね、そこは地図に書いてある標準の時間をみるようにする!
まとめ

イヌくん、今回は初めての登山で登る山の選び方について説明してきたけど、わかったかな?
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うん!早くガイドブック見たりしたい!

今回の要点をまとめると、こんな感じだね。
・人気があり日帰りで登って下りてこられる山→合計の歩行時間は4時間前後まで
・登山開始地点と終了地点の標高の差が600m以下
・他の登山者も多くいる人気の山か、経験者を含めた2人以上で行くこと
・ロープウェイやリフトが通っている山もおすすめ
・ガイドブックやヤマレコ・ヤマップなどで情報収集

山は日本全国にたくさんあるから、まずは近場のアクセスしやすい山に行ってみるのがいいと思うよ。
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わかりました!

次回は、『登山に必要な持ち物』について、伝えていくよ。
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登山の持ち物、とっても大切だね!
何が要るのか、詳しく知りたい!

では今日はここまで。
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ありがとうございました!