
みなさん初めまして、わたしはヤギです。
.png)
初めまして、ボクはイヌです!

この記事ではこれから登山を始めたいと思っている方に向けて、登山のことをできるだけ分かりやすく配信していきます。
YouTubeと連動しているので、動画で見たい方は下記の動画をどうぞ!

この登山講座で伝えていく、大まかな内容は次の通り。
- はじめに知っておいてほしいこと(今回の記事)
- はじめての登山、どの山に登ったらいい?
- 登山に必要な持ち物について
- 地図の見方、登山計画の立て方
- 山でのルールやマナーについて
- 山でのトラブルについて
- 山でご飯を作ってみよう
- 山での歩き方のコツ

おう!ためになりそう!

0話から11話までを予定しており少し多いですが、どれも知っておいて欲しいことばかりです。
「登山を始めたいと思っているけど何から準備していいかわからない」
「興味はあるけど周りに登山をする人がいない」
「登山を始めるきっかけがなかなかない」

こんな方にぜひみて欲しい内容となっています。
初回の0話は、導入編としてお話ししていきます。

これ、全部読んだらボクも登山家の仲間入り?

・・・イヌくんは山に登ったことあるんだっけ?

1回だけあるよ!
ご来光が見たくて、奈良県の三峰山に夜中の3時から登ったんだー!

いきなりナイトトレッキング?!1人で行ったの?

ううん、友達と3人で!
頂上でのご来光はすごくキレイだったけど、風が強くてほんと寒かったんだよね〜

それ、時期はいつごろ登ったの??

11月だったかなー?
山の上で朝焼けの動画を撮ってみたくて!
でも寒すぎて手とか足とか感覚なくなるかと思った!

イヌくん、ちゃんと防寒着は持っていった?
あと、靴は何履いていった?
-150x150.png)
ユニクロの薄いダウンも持っていったし、靴は履き慣れたスニーカーでいったよ!
でも全然足りないぐらいさむかったし、何回もこけそうになって歩きづらかったんだよね〜

イヌくんが無事で何より・・・。
.png)
えへへ。
まぁいろいろあったけど景色はキレイだったし、山の中を歩いてすごい癒された!

それは良かった。
けどねイヌくん、一言だけ言っていい?

なになに?

山を舐めるな!!!!!!
.png)
・・・。(いきなり怒られた〜)

(ああすっきり^^)

では、さっそく山に行く前に知っておいて欲しいことを順番に話していくよ。
.png)
はい、ヤギ先生!!お願いします!
知っておくべき登山の知識
山にも難易度がある

まずは、山にも難易度がある、ということを知っておいて欲しいんだ。

あ、山に登るのが初めてなのに、いきなり富士山行っちゃう人いるって聞いたことある!

そう・・・。
富士山登っとけばすごいみたいなノリ、わたしは一番いやなんだ。

結局、山頂に着くまでに高山病になっちゃう人も、多いらしいね!

うん。わたしはそういう人たちにこそ、しっかり段階を踏んで欲しいと思っているんだ。

他のメンバーにも迷惑かけちゃうしね!
歩行距離とかかる時間は比例しない


話がそれたけど、まずは歩行距離と時間の関係について。
登山道の傾斜が緩やかだとその分歩く距離は長くなるけど、楽に歩ける分歩行時間は短くなるよ。
逆に道の傾斜がキツいと、距離的には短くなるけど、それだけ登るのには時間がかかることになる。
なので、距離が短いからといって簡単に登れる道ではないということに気をつけようね。

なるほど!ガイドブックとかで
距離が短いのに所用時間が長くなってるの見たことあるなー!
標高差について


他にも要因はある。
標高差って言葉、聞いたことあるかな?

ううん、知らない。

山頂の標高と登山口の標高の高低差のことを、標高差っていうんだよ。

ふむふむ!

その山自体の標高が高くても、登り始める地点の標高がそもそも高い場所にあることって、よくあることなんだ。

へぇー!
じゃあ標高が高いからって初心者が登れない山ってわけではないってことか!
累積標高差について

イヌくん、実はまだ標高差だけでは難易度を判断しちゃだめなんだ。

えっ、なんで?

登山っていうのは大抵の場合、大小何個もの起伏を越えた先に、目的の山の山頂があるんだ。

あー登ってるのに下りが出てくることあったなー!

そう、ということは下った分だけ登ることになる。
-150x150.png)
あー・・・それ一番テンション下がるやつだ・・・

そう、だから山の難易度を見るときは累積標高差についても知っておいて欲しいんだ。

累積標高差?


うん、登山口から山頂までを通して登りで獲得した標高だけを合計した高さのこと。

うーんと、つまり実際に歩いた中で全部でどれだけの高さを登ったかっていうこと?

そうそう、だから山の高さだけじゃなくアップダウンがどれだけあるかについても調べておくほうがいいよ。

なるほどー!勉強になる!

実は、日本百名山の中にも初心者でも登りやすい山だってあるんだよ。
.png)
ええ!?どこどこー!?

それはまた追々教えるね。

・・・はーい。
登山道の歩きやすさについて

次に、登山道の歩きやすさも難易度に影響してくるよ。

そっか!道の状況って山によって違うもんね。



うん。急な箇所にははしごがかかっていたり、鎖がかかっていることもよくあるよ。

わー・・・
写真だけでもちょっと怖いな〜



他にも標高の高い山の稜線に多く見られる、ガレ場と呼ばれる大きな岩がゴロゴロ積み重なった道や、ガレ場よりも小さな岩屑で、石や砂を敷いたような道のことをザレ場と呼ぶよ。
これらの道は気を付けないと足元がぐらつきやすかったり、石や砂に足が取られて歩きにくかったりするよ。

わー・・・
でも、こういう道って難易度が高い山にいかなければ、初心者が通ることってあんまりないよね?

いや、難易度が低いと言われているやまでも小規模なはしごや、鎖場が出てくることは結構あるんだよ。
だから道にもいろいろな種類があることを知った上で、しっかりと無理のない計画を立てることが大事だよ。

えー、そうなのか。

雨が降ると、はしごや岩場は特に滑りやすいからね。

そっか、天気によって計画を変更することも頭に入れておいた方がいいね!

うん、山登りを始めたばかりの段階では雨の日は中止にした方がいいと思うな。
-150x150.png)
そうだね、滑って岩で頭を打ったりしたら・・・大変だ・・・

岩場歩きにもコツがあるから、まずは「よく土が踏み固められた整備の行き届いた山」がおすすめだよ。

ふむふむ。
山の難易度っていろんな面から考えないといけないんだね。
登山に適した服装で登る

次に、登るときの服装も気をつけて欲しいことの一つだよ。
イヌくんが山に行った時、汗かいたでしょ?

うん、登る前は寒かったのに、登り始めるとたくさん汗かいて暑かったなー!

そう、まさにそれ。
登山前は寒くても、登山中はたくさん汗をかいて暑くなる。
だから、行動中は寒い時期でも薄着で大丈夫なことが多いんだ。

うん、でも着てたのがヒートテックと長袖のトレーナーだったから、脱ぎにくくて。
暑かったけど、結局その格好のまま山頂までいっちゃったんだよね。
しかもグレーのトレーナーだったから、汗染みもすごい目立っちゃって。
ボク、汗っかきだし、全然乾かなくて困っちゃった。

イヌくん、その服装はまずいよ。
-150x150.png)
・・・あ、やっぱり?

まず登山の服装で大事なのは、乾きやすい素材であること。
ポリエステルとかの化繊の服がおすすめで、乾きにくく水分を含むと重くなる綿製のものは登山にはあまり適していないよ。

Tシャツじゃ寒いかなーと思って、トレーナーにしたけどそもそも間違ってたのかぁ・・・

あと、登山では暑くなったらすぐ脱いで、寒くなったらすぐに上着を着れるようにして、重ね着を意識的にすることが大切だよ。
トレーナーのような、前にチャックがない脱ぎきがしにくい服は登山ではあまりおすすめではないよ。
.png)
まさに、脱いだり着たりするのが面倒だったから、ついそのまま山頂までいっちゃったんだ・・・
汗びっちょりで、しかも山頂は風が強くて・・・
思い出しただけでもブルブルする・・・

なぜ汗をかかないようにしないといけないのか。
次に説明する、山の天気のことにも深く関わってくるよ。
山の天気は変わりやすい

山の天気は変わりやすい、これってよくいうよね!

うん、詳しいことは別の回で詳しく説明するけど、山の上では街の中に比べて風が吹きやすいんだ。
-150x150.png)
うん、ほんと寒かったー

そして、体が汗で濡れた状態のところに風が吹くと体感温度はもっと下がるよね。
さらに、一般的に標高が100メートル上がると気温は0.6度下がると言われてるよ。

ってことは、ボクが登った三峰山の場合は・・・


標高は1235メートルだから、
0.6×(1235÷100)=7.41 こうだね。

え!街と比べて7度も低かったのか!
確かに予想以上に寒かったけど!

そう、だからあらかじめ天気予報を見て、おおよその気温を予想しておくことも大切なんだ。

知らなかったー。

他にも、登山口では晴れていたのに、山頂は霧に覆われ雨も降っていた、ということも山ではよくあるからね。

山の天気、ほんと気まぐれ・・・。

快晴の予報だったからといって、レインウェアを持ってこなかったりすると大変な目に遭い、場合によっては命に関わることだってあるんだよ。
-150x150.png)
まさに、山を舐めるな!だね!
しっかりと登山計画を立てる

これまでの事を踏まえても、「登山計画は事前にしっかりと立てておくこと」の大切さは、よくわかると思う。

うん、具体的にはどんなことに注意すればいいの?

結論から述べると、以下の通り。
- 登山口までのアクセス
- 合計の歩行時間
- 最新の登山道の状況の確認
- トイレの有無
- 天気予報の確認
- 早出早着で余裕のある計画を

まずは登山口までのアクセスの確認。
車の場合は登山口に近い駐車場の場所や、駐車可能台数、電車の場合でも駅から登山口までの行き方や、バスの時間などを調べておく必要があるよ。

バスの本数、あまりなさそうだね。最悪タクシーだ!

うん、でも登山口が山深いところにある場合は、携帯電話の電波が届かないこともあるよ。
その場合、タクシーは事前に配車予約しておく必要があるね。

そっか、事前に調べておかないとね。
下山の時間も合わせないといけないし、けっこう大変だ!

そう。だから、合計の歩行時間がどれぐらいかかるのかも気にしておいてね。

初めてのうちはどれぐらいがいいのかな?

大体約4時間前後までがいいって言われてるよ。
-150x150.png)
4時間ってことは、10時に登り始めても14時には下りてこれるね!

いや、違うよ、イヌくん。
地図に書いてある所要時間は休憩時間を含んでないからね。
だからお昼1時間とは別に、少なくとも1時間は余裕をみておいた方がいいよ。
.png)
最初のうちは何が起こるかわからないしね。

うん、あとはインターネットなどで最新の登山道の様子をあらかじめ調べておくことも大切だよ。
台風や大雨で登山道が通行止めになってしまっていることもよくあるからね。
.png)
そうだね、イメトレ、イメトレ!

他にも、トイレがあるかどうかも結構重要。

山でのトイレってどうするんだろう?って思ってた!

山頂付近が整備されているやまなら、トイレはあることが多いけど、ない場合は携帯トイレをザックに忍ばせておくこともおすすめ。

携帯トイレ?使ったことない!

山用品店に売ってるから、見てみて。
.png)
はーい!

あと、登山の計画を立てるときは、早出早着を心がけてね。

早出早着?

朝は早朝に出て、午後の早い時間に到着すること。
さっきも言ったように、山の天気は変わりやすいから、朝は晴れていたのに昼過ぎから突然雲が出てきて、雷まで鳴り始めた、なんてこともよくあるからね。
朝早く出ていれば時間的にも余裕が生まれるし、もし何かあったときでもそのときに対処できる確率は上がるよね。

そっか、心の余裕も生まれるってことか!

イヌくんは夜中の3時から登ったっていってたけど、大丈夫だったの?
-150x150.png)
うん、なんとか大丈夫だった!
けど、ヘッドライトの明かりが思ったより暗くて、結構歩きにくかった〜。

そっか。早朝と言っても、夜中の3時はまだまだ真っ暗だよね。

うん、今考えると結構無茶なことしたな、と思えてきたよ。

初めのうちはよく晴れた日の安全な時間帯がいいと思うよ。

はーい。
登山の面白さとは?

ここまで、気を付けて欲しいことばかりを伝えてきたけど、もちろん、登山には他のスポーツやレジャーにはない魅力がたくさんあるよ。

確かに、登山ってスポーツとも言えないし、かと言って楽しいだけの娯楽とも言えないよね!

そう、同じ山でも行く季節によって全然景色が違ったり、天気やルート、他には誰と一緒に登るかによっても全然違った印象になると思うんだ。

一つの山でも何回でも行く価値はあるってことだ!

うん、実は雨の日だって登山の楽しみかたってあるんだよ。

へ?そうなの?

雨が降ると人にとっては嫌かもしれないけど、山は潤う。
すると、晴れの日と比べてコケの色は濃くなり、活き活きとし始める。
まるでジブリの世界のような幻想的な雰囲気を楽しむことだってできるんだ。
.png)
わー、いってみたい!

他にも、苦労して登った後に山頂で食べるご飯ってこの上なく美味しいんだ。
.png)
わかる!コンビニのおにぎりだけでもほんと美味しいよね。

下山後のビールや温泉も最高だよ。
.png)
なんか、山行きたくなってきちゃった・・・

イヌくん、ざっくりと山のことを伝えたけど、これはまだほんの序章。
これから、各回ごとにテーマを分けて詳しく伝えていくよ。
.png)
はい!ヤギ先生!

では、今日はここまで。
.png)
ありがとうございました!