キャンプは日々のストレスを癒す最高のアウトドアですが、犬を飼っている人はぜひ愛犬をキャンプに連れて行ってみてはいかがでしょうか?
ペット可のキャンプ場も数多くあり、きっと最高の思い出を作れるはずです。
しかし、なんの準備もしないで愛犬をキャンプ場に連れていくのはNGです。
愛犬に快適に過ごしてもらうためには、「クレート(キャリーケース)」を持っていくべきでしょう。
日中はしゃぎまわって疲れたとしても、普段と違う環境では犬も安心して寝られずに体調不良に陥ってしまう可能性もあります。
この記事では、そんな「キャンプに愛犬を連れていく際のクレートという選択肢」について解説していきたいと思います。
クレートで愛犬に安心感を与えられる
キャンプにはバーベキューや焚火といったキャンプ定番の楽しさもありますが、愛犬を連れていけば、自然の中を散歩したり、ドッグランがあればそこで思う存分走らせてあげるといった楽しみ方が増えます。
しかし、キャンプ場は犬にとって初めての場所であることも多く、飼い主さんが少しの時間離れた瞬間や遊び疲れて休みたい時などに、ふと不安を感じる子もいます。
夜にいつも通り寝ることのできないこともあるでしょう。
不安感と疲れによって、体調を崩してしまうかもしれません。
そこで飼い主さんはキャンプに行く前に、愛犬の精神的、肉体的なフォローもしっかりと考えておく必要があります。
その為に役に立つのが「クレート」です。
クレートは動物病院に連れて行く時や、ペットホテルに預けるなど、外出する際に愛犬を安全に移動させるために必要なものなので、所有していることと思います。
普段は移動手段として活躍するクレートですが、キャンプ場では「寝床」としての役割も発揮します。
犬は警戒心の強い動物であり、初めて来た場所では安心して寝ることができません。
しかし、普段から慣れ親しんでいるクレートであれば、安心感が大幅にUPするのです。
クレートは犬が中でくるっと回転できるくらいのスペースです。
高さもそれほどないので、外の環境を気にすることなくゆっくり眠りにつくことができるのです。
いつも寝るときに使用しているクッションやタオルなどを入れてあげると、より安心感が増して寝やすくなることでしょう。
キャンプに持っていくならどんなクレートが良い?
クレートと言っても、その種類は1つではありません。
これから購入しようとしている人やいくつか持っている人は、それぞれの特徴をしっかりと理解してキャンプに持っていくものを決めましょう。
ハードクレート
ハードクレートは、プラスチック製のクレートで、衝撃に強く壊れる心配がありません。
一度購入すれば、10年以上使い続けることができます。
また、中が汚れたとしても、拭き取るだけですぐに綺麗にできるといったメリットもあります。
多少重さがあり、場所を取ってしまいますが、一番安心して愛犬を移動させられるクレートであると言えるでしょう。
ソフトクレート
ソフトクレートは、厚手で布製のクレートです。
犬が中に入っていない時には、折りたたんで持ち歩けるといったメリットがあります。
ただし、その分強度に関してはそれほど高くありません。
愛犬が中に入っている時には、周囲に倒れてくるような物がないかを確認する必要があると言えるでしょう。
また、布製なのでハードクレートに比べると汚れが落ちづらいところがデメリットです。
キャスター付きやハンドル付クレート
クレートには、キャスター付きのものや上部に取っ手が付いていて両手で持ち運べるものもあります。
このタイプのクレートであれば、中型犬や大型犬であっても移動させることが楽にできます。
しかしこちらも、場所を取ってしまう点やものによっては汚れが落ちにくい場合があります。
プラスチックや布などさまざまな種類があるのでご自身に合ったものを選びましょう。
愛犬が心地良く寝るために必要なこと(注意点)
実際にクレートをキャンプに持っていく場合には、いくつか注意するポイントがあります。
いくつか挙げてみましょう。
クレートに慣れさせておく
「クレートを持っていけば大丈夫」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、普段からクレートに慣れていなければ愛犬にとってそれは安心できる空間にはなりません。
クレートの使うタイミングが動物病院に連れていくくらいといった飼い主さんも多いかもしれません。
そのため、普段からクレートの中に入って寝る練習をしてあげることが重要です。
定期的に外に連れていき排泄させる
クレートの扉を閉めて寝させる場合、気をつけなければいけないことがあります。
飼い主さんが長時間寝てしまった場合、愛犬がクレートの中でオシッコやウンチをしてしまう可能性があるのです。
クレートの中はかなり狭いので、当然のことながらそれらを踏んでしまったり、座ってしまうこともあるでしょう。
そうなると、飼い主さんが気が付いたときにはかなり悲惨な状況となります。
自宅のように犬の全身を洗える様な設備がキャンプ場にはないので、洗い落すのも苦労してしまうはずです。(冬場は水も冷たいので犬も辛くなってしまいます)
また、排泄を我慢してしまう子もいるでしょう。
可哀想ですし、体調にも悪いのでそれだけは避けたいですよね。
なので、そのことをきちんと意識して過ごしましょう。
何度か外に連れ出して、ウンチやオシッコをさせて心地よく眠りに入れるようにしましょう。
「クレートの扉を開けておく」といった選択肢もありますが、閉まっている方が安心できる子もいるのでその子に合わせて選択してあげてください。
開けておくときに気をつけなければいけないことは、飼い主さんたちが寝ている間にクレートから出てテント内でウンチやおしっこをしてしまうことです。
いずれにせよ、定期的に外に連れ出してあげる必要があると言えます。
クレートの中の寒さ対策を忘れない
クレートは個室風ではありますが、通気口が付いているのでそれだけでは決して温かくはなりません。
特にハードクレートの場合は、プラスチック製であるため、ひんやりと冷気が犬にも伝わってしまいます。
そのため、「寒さ対策」はしっかりと行っておきたいところです。
大きめのタオルを敷くだけでは寒さ対策としては不十分です。
- 犬用の寝袋
- クッション
- 湯たんぽ
- 電気カーペット
これらを用意してあげると、クレート内で快適に寝ることができるはずです。
湯たんぽや電気カーペットなどは、なるべく小型の物にして、犬に直接触れないようにタオルやクッションの下に設置するようにしましょう。
また、あたたかい服を着させてあげることも工夫の一つです。
もしもクレート内で落ち着きがない場合
クレート内で愛犬が落ち着かない様子であったならば、一旦そのままにして様子を見ましょう。
すぐに出してしまうと、吠えたりガチャガチャ音を出すと出してもらえると学習してしまいます。
それでもなかなか落ち着かないようであれば、その子の好きなおもちゃやおやつを入れた知育玩具などを入れると夢中になって、いつの間にか慣れてしまうこともあります。
しかしいつになっても落ち着かない場合は、無理に閉じ込めておかずに出してあげましょう。
他のキャンパーの方に迷惑になってしまうこともあるので、長時間そのままにすることのないように注意してくださいね。
何度か挑戦してみてもクレートを嫌がるようであれば、その日は無理にクレートで寝かさない方が良いと判断しましょう。
当日にこのようなことがあるとお互いに寝る時間が短くなり、精神的にも肉体的にもしんどくなってしまうので、やはりキャンプまでに練習しておくことが大切になってきます。
まとめ
今回は、「キャンプに愛犬を連れていく際のクレートという選択肢」について解説してきました。
- クレートに慣れさせておく
- 定期的に外に連れていき排泄させる
- クレートの中の寒さ対策を忘れない
これらの対策をしっかりと行っておけば、愛犬は快適にクレート内で寝てくれるはずです。
自分たちが楽しむだけでなく、飼い主としてしっかりと愛犬の環境も整えてあげましょう。
お互いに心地よく楽しい時間を過ごせますように!